日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。

それをご紹介していくシリーズです。
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270:「フライパン」

おそらく、料理をほとんどしない一人暮らしの人であってもフライパンくらいは持っているのではないでしょうか。

料理をするには欠かせないツールの1つとも言えるフライパンですが、英語ではそのままの発音では通じない可能性もあります。

さあ、今日も一緒に勉強しましょう!

 

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「フライパン」は英語では「frying pan」という表現されます。

つまり、「フライパン」という1つの言葉ではなく、「frying」と「pan」という2つの語からなる言葉なのです。

「fry」というのは「油で揚げる」という意味の動詞です。

これに「-ing」がくっついた「frying」というのは、「油で揚げること」という意味の「動名詞」と言えます。

「動名詞+名詞」という並びになっている時、前の「動名詞」が後ろの名詞の「分類」を表します。

つまり、「pan」は「pan」でも、他の種類の「pan」ではなく、「frying」という用途の「pan」なのです、ということを言いたいわけです。

従って、「pan」であるということを伝えたいというよりも、「frying」であるということの方を伝えたいということになりますので、発音の際のアクセントも「frying」の方に置かれる、ということになります。

そうすると、「frying pan」全体の発音記号は、[fráiiŋ pæ̀n]のようになります。

前の「frying」の方にグッとアクセントを置き、後ろの「pan」の部分は弱く、低く発音するようにしましょう。

カタカナで「フライパン」と発音してしまうと、最初の「フ」が低く、その後ろの「ライパン」の部分がずっと高い音のままになってしまい、アクセントがよく分からなくなってしまいますので注意が必要です。

ついでに、「fry」は「r」のスペルが使われていますので、カタカナで「フライパン」と発音すると、「l」の音が使われた「fly」と勘違いされる可能性もあります。

是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

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