英語の発音を上達させたいと願う人も多いことでしょう。

発音を上達させたいという想いが強いあまり、発音練習をする際に「自分の発音を録音する」ということをやる人がいます。

ですが、16年ちかく発音を指導してきた経験から言わせて頂くと、自分の発音を録音していると、発音が上達しない可能性があります。

それはどういうことかと言いますと…

 

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「発音」というものは、当然「口」を使っておこなうものです。

口から出た音は、目に見えませんし、後に残るものではありませんから、「録音」しておくというのは一見、発音練習には良いことだと思えるかもしれません。

しかし、人は「口」を使うのと同時に「耳」を使うこともできます。

発音の上達が早い人は、「発音する」のと「耳で聞く」ということを同時に処理するのが上手な人です。

反対に、発音しながら「耳で聞く」ということを同時に処理することが上手でない人は、ほぼ確実に発音の上達が遅いと言えます。

「口」から音を出すとき、もしも「耳」を使わなかったとしたなら、自分が出している音を「微調整」することができません。

「口」と「耳」を同時に使えるからこそ、音の微調整ができるのです。

ところが、「口」と「耳」を同時に使うのが苦手な人は、自分の発音が「良い発音」なのか「悪い発音」なのかを区別することが苦手です。

そういう人は「良い発音」と「悪い発音」を区別する能力がない、というわけではありません。

自分の発音の善し悪しを区別できない人でも、自分以外の「他人」が発音した音であれば善し悪しを区別できる、というケースがほとんどです。

ということは、そういう人達は、「口」を使って音を出しているまさにその時に、「耳」を使って自分の音を聞いていないだけなのです。

そういう人が、ついつい頼りにしてしまうのが「録音」という手段です。

「口」から音を出し、それを「録音」し、それを後で聞いて確認しよう、ということです。

ところが、この方法で練習していくということは、「口と耳を同時に使う練習」とは違う方向に向かってしまうということです。

「口」と「耳」を同時に使うことができない人こそ、「口と耳を同時に使う練習」をしなくてはなりません。

しかし、「録音」をしてしまうと、「口と耳を同時に使う」ということがますますできなくなります。

「後で聞けば良い」という気持ちから、今この瞬間に自分が出している音を必死で聞こうという意志が薄れてしまうのです。

なので、発音がなかなか上達しなくて、「自分の発音を録音する」という方法をやっている人は、すぐにやめた方がよいです。

自分の発音を良くするのは「自分の耳」だけです。

「口」と「耳」を同時に使おうという意識を強く持ちながら練習していけば、きっと発音は上達しますよ!

 


 

本校では「口」と「耳」を同時に使うような意識を持って発音を行うような指導をしております。

口の形や舌の動きに気を取られ、肝心の「耳」への意識が弱いうちは、いくら練習しても発音は上達しません。

自分で発音を上達させたいと思う人は、お気軽に本校までご相談ください。

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