英検は、去年(2016年)の6月に実施された試験から色々と変わりました。

「2級」に「英作文(Writing)」の問題が加わり、また「準1級」の英作文も出題形式が変わりました。

「2級」も「準1級」も、英作文では「エッセイ」を書くような問題になったのです。

簡単に言うと、ある「テーマ(お題)」が出され、その内容について「賛成」か「反対」かを述べていくというものです。

日本語で出されても、最初は戸惑ってしまうような問題かもしれませんが、ある程度のパターンをつかんで慣れてしまえば大丈夫!

本番まであと3日ですが、今からでも押さえるべきポイントを確認しましょう。

 

<アメブロからの続きはここから>

 

まずは、エッセイ全体の構成です。

1. INTRODUCTION
2. MAIN BODY
3. CONCLUSION

「INTRODUCTION」では、「私は賛成です」あるいは「私は反対です」のように、与えられたテーマに対する自分の意見がどちらなのかを明確に示します。

次に「MAIN BODY」ですが、「2級」と「準1級」では、自分の意見の根拠となった「2つの理由」を述べていく必要があります。

理由は「1つ」ではなく「2つ」です。

ここで大事なことは、「あまり難しい理由にしなくても良い」ということです。

例えば、「日本の小学校では、英語の授業をもっとたくさん取り入れるべきだ。」という内容のテーマが与えられていたとします。

これに対して、仮に「反対」の意見を述べようとしたとします。

反対とする場合の理由をあまり難しく考えてはいけません。

反対の理由としては、ざっと以下のようなものが考えられます。

・中学校に入ってから英語を始めても、大人になってから英語を身につけることは可能だ。
・小学校では、外国語よりもむしろ母国語の方が大事だ。
・勉強の時間を増やすよりも、子供には遊びの時間を増やしてやるべきだ。
・小学校の教員の負担が増えるのは良くない。
・今まで以上に英語教室などの子供を通わせようとする親が増え、家計を圧迫する可能性がある。

このように、たいした理由でなくても良いのです。
理由そのものに十分な根拠がなくても良いのです。

「いや、違うでしょ」と突っ込まれるほど弱い理由ならば問題ですが、「うん、まあ、言いたいことは分からなくもない」という程度の理由ならば十分です。

賛成の方も考えてみましょうか。

・なるべく若いうちから学んだ方が発音が上達する。
・大人になるまで、よりたくさん英語を学ぶことができる。
・小学生のうちから世界的な視野を持つための良い訓練となる。
・日本人の英語力を底上げするには、早くから始めるに越したことはない。
・中学生よりも小学生の方が外国語を柔軟に受け入れることができるはずだ。

考え方に「多少の偏り」があっても構いません。

本当は、「逆の意見」というものを想定しながら自分の意見を主張すると説得力を持つことができるのですが、これはあくまでも「英検の問題」です。

英検の問題ですから、「自分は賛成の意見を書いているけれど、反対の意見の人からいろいろ突っ込まれるだろうな」などという心配はしなくても良いのです。

大事なことは、「話のつながりが自然である」ということと、「間違いのない英語で書く」ということです。

 

1つのテーマに対して、「賛成の理由をいくつも思い浮かべる」あるいは「反対の理由をいくつも思い浮かべる」ということを日頃から練習すると良いでしょう。

以下、英検の英作文で出てきそうなテーマの一覧です。

まずは「日本語」で、「賛成」と「反対」の両方について、それぞれ3〜4個の理由を思い浮かべてみてください。

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例1: 日本の中学校や高等学校では学校指定の制服を導入しているところが多いが、小学校でも制服を導入すべきである。(賛成or反対)

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例2: 日本はより多くの外国人を受け入れるべきである。(賛成or反対)

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例3: 最近、会社の中の公用語として英語を使っている企業が増えている。今後、そうした企業はますます増えていくべきだ。(賛成or反対)

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例4: 大学生の中にはアルバイトをしている人がたくさんいるが、大学生はアルバイトをせずに勉強すべきである。(賛成or反対)

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例5: 中学生や高校生に携帯電話を持たせたがっている親がたくさんいるが、学校側も携帯電話の持ち込みを許可するべきである。

 

他にもいろいろありますが、とりあえずこの5つの問題について、「賛成」と「反対」の両方の理由を考えてみましょう。

そして、「2つ」の理由を浮かべることができたら、いよいよ「英語で文を書く」というところに入ります。

長くなったので、続きはまた明日!
どうぞお楽しみに。

<続く>


 

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