さて、先日の続きです。(前回記事はこちら。)

英語を身につけるということは、「単語」と「文法」と「発音」をバランス良く身につけるということです。

前回までに、この3つのそれぞれについて、まずはどこまでを目指すべきかについて書きました。

今日は、この3つの間で、どのようにバランスを取るべきかについて考えてみようと思います。

 

<アメブロからの続きはここから>

 

「単語」については、まずは最初の「1000語」、続いて「3000語」までをきっちり学び、その後は、単語は「終わることのない生涯学習」が続くという感じになります。

「文法」については、まずは「中1」の文法をきっちり繰り返し、さらには「中2・中3」までを押さえ、最終的には「高校卒業レベル」までの文法を目指すべきです。

「単語」と「文法」がここまで押さえられれば、あとは「発音」のみです。

ところが、「発音」というものは、日本人の英語学習者のほとんどが後回しにしてしまっているものと言えます。

日本人は、本当に「発音」を大事にしません。

「別に、発音が少しくらいヘタでも、世界中のみんながキレイな発音なわけではないのだから、日本人だってヘタな発音でも良いのではないか?」

ふむ、確かにそうとも言えます。

でも、ちょっと考えてみてください。

周りの人で、「あの人は英語ができる」と思う人がいたとしたら、その人の何を見てそう感じるのでしょうか?

「あの人、単語を1万以上知っているんだよ!」ということでしょうか?
それとも、「あの人、文法をよく知っているんだよ!」ということでしょうか?

いや、「単語」や「文法」というものは、他人からはなかなか見えにくいものです。

その人がいくら単語を知っていても、あるいは、いくら文法を深く理解していても、そのこと自体は周囲には分かりにくいですね。

そういう観点で見てみると、「発音」というものは、周囲の人にとても分かりやすいものと言えます。

つまり、「発音が上手」ということが、すなわち「英語が上手」という評価につながりやすいのです。

「単語」と「文法」と「発音」の3つで比べた場合、他人に一番評価されやすいのは「発音」でしょう。

他人だけではありません。

「自分自身」でも、「発音」は分かりやすいものです。

自分は単語をどれくらい知っているのか、あるいは自分は文法をどれくらい理解しているのか、というのは分かりにくいものです。

しかし、「自分はどれだけ発音が上手なのか?(あるいはヘタなのか?)」というのはとてもよく分かります。

そして、「自分は発音が上手だ」と感じることができれば、それは大いなる自信につながります。

いくら「単語」をたくさん知っていても、発音がガタガタだとしたら、自分のことを「英語ができる」とは感じられないことでしょう。

同様に、「文法」をよく知っているからと言って、発音が上手でなければ、胸を張って「英語ができる」とは言えないでしょう。

しかし、「単語」をあまり知らず、「文法」をあまり知らなかったとしても、「発音」さえ上手ならば、「自分は英語ができるんだ!」と思えます。

そして、「発音ができる」と感じることができたならば、「じゃあ、これに見合うだけの単語を知らないと恥ずかしい」とか「これに見合うだけの文法を知らないともったいない」のように感じることができるかもしれません。

まず「発音」ができるようになれば、「単語」を覚えようとしたり、「文法」を理解しようとしたり、英語学習へのモチベーションを上げるきっかけとなり得ます。

さらに、「発音」が上手なことによって、「単語」が覚えやすくなったり、「文法」が理解しやすくなったりという効果も見られます。

 

英語を身につけていく上で、「単語」と「文法」と「発音」は、どれもバランス良くやらなくてはならないものですが、その中でも、日本人が放置しがちな「発音」こそ、英語学習を全体的に盛り上げてくれるものと言えます。

発音を放っておいたままの人は、是非、「発音」の学習に真剣に向き合ってみてはいかがでしょうか?

 

さて次回は、「単語」と「文法」と「発音」の3つに共通する、「ある考え方」についてご紹介します。
どうぞお楽しみに!

 


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