今の世の中、「とにかく忙しい!」という人は多いのではないでしょうか?

かく言う私(久末)も、国際会議の開催年になれば、目が回るほど忙しくなります。

そして、いわゆる「オーバーワーク」の状態に陥ることもしばしば。

でも、こういう「オーバーワーク」というのは、あまり長期化すると身体的にも精神的にも良くありませんね。

「オーバーワーク」をどうにかしたい!

そのためには、何をどうすれば良いのでしょうか?

 

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そもそも、「オーバーワーク」となる原因は何でしょうか?

ザッと考えてみると、次の図式が浮かびます。

「自分のこなせる仕事量」 < 「自分に与えられている仕事量」

当たり前の話ですが、「自分のこなせる仕事量」を超えて仕事をかかえている状態が「オーバーワーク」ですね。

これをいかに改善していくかを考えるには、そもそもどうしてこの図式が成立してしまっているのかについて考えなくてはなりません。

まずは「自分のこなせる仕事量」の方から考えてみましょう。

 

「自分のこなせる仕事量」を増やすことができれば、その分、「オーバーワーク」の状態も軽減されます。

とは言え、人間、そんなに簡単に「自分のこなせる仕事量」を増やすことなどできるのでしょうか?

もちろん、「簡単」にはいきません。

しかし、全くできないとも言えません。

「自分のこなせる仕事量」を増やすには、2つのアプローチが必要と思われます。

1. 自分の「処理能力」そのものを高める。
2. 自分の考え方や物事の捉え方の「観点」を増やす。

どちらもすぐにはできないかもしれません。

しかし、「すぐ」にできるようにするために特に重要なのは「2」の方です。

何かを考えたり、物事を捉える時、人は「いくつかの観点」を持ちます。

この「観点の数」が多い人は、これが少ない人に比べて、より多くの仕事をこなす傾向にあります。

例えば、仕事をこなす上で「完成度を高める」という観点はとても大切です。

「完成度」を高めることは大変良いことですが、しかし、その一方で「時間をあまりかけない」という観点もまた大切です。

一般に、「完成度」と「かかる時間」は反比例します。

「完成度」を高めようとすれば、より多くの「時間」がかかります。

逆に、「時間」を短縮しようとすれば、通常は「完成度」は低くなります。

多くの人は、「完成度」と「時間」という、全く「逆」の2つの観点を頭に持ちながら仕事をこなしていきます。

そして、その2つの観点の間で、「どこでバランスを取れば良いか?」を考えることでしょう。

「完成度」と「時間」の間で揺れ動き、「ここまで完成度高めたい、だけど、それだと時間がこれだけかかる」というように悩みます。

ところが、ここに、さらにもう1つの観点として、「手の抜きどころを探す」ということが加わると、だいぶ話が違ってきます。

「完成度」に影響しないと思われるところで、どこで「手を抜くこと」ができるのか?

そういった「手の抜きどころ」を観点として加えていくと、「完成度 vs. 時間」という2者対決ではなくなります。

さらに、そもそもの「作業のやり方を考え直す」ということを新たな「観点」として加えたらどうでしょう?

「完成度 vs. 時間」という2つの観点の他に、「手の抜きどころを探す」のと「作業のやり方を考え直す」という観点を加えていくと、「短時間でありながら、高い完成度を実現する」のも夢ではありません。

これ以外にも、「観点」というものは増やしていけるかもしれません。

「観点」を増やさず、「自分が今見えている観点」だけで考えたり、行動を決めたりしていると、そこに「無理」が生じてくる可能性があります。

「観点」を増やすということは、それだけ「広い視野」で物事を見ようとする心構えが必要です。

さらには、「今、自分に見えている観点」を「疑う」ということも必要です。

自分を疑うことをしない人ほど、観点が少ないようです。

「オーバーワーク」をどうにかするためには、まずは自分が今持っている観点を疑い、「他の観点」を探し続けていくことが大切です。

 

<つづく>