英語を学習している日本人はたくさんいると思いますが、その中のどれくらいの人が「音」を使った学習を取り入れているでしょうか?

英語は科目の1つである前に、「言語」です。

「言語」としての英語力を上げようとせず、単に「試験に合格する」という目的だけで英語を学ぼうとしている人もいるのではないでしょうか?

「言語としての英語」をしっかりと身につけることは、「試験に合格する」ということのさらに先の世界にもつながります。

しかし、「試験に合格する」という目的さえ果たせれば良いと思って英語を勉強している人は、もしかしたら「試験に合格する」ということ自体も難しい挑戦になっているのかもしれません。

試験のためであろうと、実用的に使えるようになるためであろうと、英語は「言語」なのであり、そこには「音」を使った学習が必須です。

とは言え、「音」を使った学習をあまり重要視していない人がたくさんいるようです。

果たして、音のない世界で言語を身につけることはできるのでしょうか?

 

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私は高校2年生の時にアメリカに行き、地元の一般家庭に10ヵ月ホームステイしました。

当時はパソコンもインターネットもなく、日本人が町を歩いていること自体、その地域のアメリカ人たちには珍しいことでした。

英語がほとんど通じない状態で渡米した私は、アメリカで日常的に使われている英語が、それまでに日本で学んでいた学校の英語と大きく異なるということに驚きました。

まず、「何を言っているのか?」がまったく聞き取れないのです。

人の名前を聞こうにも、何度発音してもらっても分からない、ということもありました。

学校で習った英語とは違い、そこには「生きた英語」がありました。

そして、「生きた英語」というものは大量の「音」であり、まるで「大河(たいが)」のように私を飲み込みました。

そう、あれから25年以上経った今でも、「英語の音」というものは、私には「大河の流れ」のように感じられるのです。

「日本語」を話したり書いたりしている時、私の頭の中には「日本語の大河」の流れが生じています。

大量の「音」の流れが頭に生じることにより、私は自在に母国語である「日本語」を操ることができるのだろうと思います。

一方、私が「英語」を話したり書いたりする時には、私の頭の中には「英語の大河」の流れが生じます。

「日本語の大河」と「英語の大河」は、どちらも「大量の音の流れ」なのですが、この2つが交わることはありません。

両者は全く異質のものであり、なんとなく頭の中での「場所」も違っているようにさえ感じられます。

「音」を大量に聞いたり、まねして発音したりするうちに、人は誰でも「言語の大河」というものを頭の中に形成していきます。

それは「頭が良い」とか「頭が悪い」といったこととは関係なく、単に「耳」が聞こえてさえいればできることです。

そして、「大量の音」を使い、耳から音を入れ、口から音を出す、という単純な行為をひたすら繰り替えすうちに、決して失われることのない「言語の大河」が頭の中にできるのです。

 

もしも「音」のない世界で英語を身につけようとしたらどうなるでしょうか?

それは、まるで「耳」が聞こえない人が苦労して言葉を覚えようとするのに似ています。

耳が聞こえない人は、「音」が使えない代わりに「目」と「手」を使います。

それは「手話」という洗練された言語となりますが、残念ながら耳が聞こえる人の多くは「手話」を扱うことができません。

耳が聞こえる人は、「目」と「手」を使う以上に、「耳」と「口」を使い、「音」を空気中に飛ばします。

耳が聞こえない人には、「音を空中に飛ばす」ということも難しく、また自分の方に飛んできた「音」を空気中から受け止めるということができません。

耳が聞こえるのに耳を使わない、ということは、「空気中の音」のやりとりを使わずに言語を身につけようとするようなものです。

しかも、「音」は少しだけ使えば良いのではありません。

「音」は「大量」に流れてくるものでなくてはなりません。

「大河」のように大量に押し寄せてくる音の中に身を置いて、その流れに飲み込まれそうになりながらも、必死で音の1つ1つを拾おうとする。

そういうことをしないでは、頭の中に「英語の大河」は生まれません。

それは決して楽なことではありませんが、「英語の大河」が頭の中に出来上がってしまえば、今度は色々な学習が「楽(らく)」になります。

単語を覚えていくのも楽になりますし、英文を解釈するのも楽になりますし、英文を作ることも楽になります。

「音」のない世界で英語を身につけることは、不可能とは言いませんが、だいぶ遠回りのやり方だろうと私は思います。

英語を身につけようと思うのならば、「音」を大量に使った学習方法をぜひ探してみてください。

 


 

 

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