前回の「なぜ?」と自分に問いかけることにも関連がありますが、「なぜ?」という問いかけに対する答えは「1つ」であるとは限りません。

多くの場合、「なぜ?」に対する答えは複数あります。

答えが複数ある場合でも、1つ答えが見つかった時点で満足し、それ以上は答えを探そうとしない人は、賢い人であるとは言えません。

自分が真っ先に見つけた最初の答えだけにとらわれてしまう人は、言うなれば「主観的」です。

一方、自分が真っ先に見つけた答えがあるにも関わらず、それだけでは満足せず、他の答えを複数探そうとする人は、「客観的」であると言えます。

たまたま自分から真っ先に見えた答えが正解ならば良いのですが、そうではないことも多々あります。

最初に見つけた答えの他に、複数の異なる答えを見つけることができたならば、それらを比較し、検証することができます。

賢い人は、そうやって「より良い答え」を見つけようと努力します。

複数の答えを見つけ、より良い答えを見つけるためには、まず最初に、自分からたまたま見えてしまった答えを「疑う」ことが求められます。

賢い人になるためには、自分の答えを疑い、複数の答えを見つけようと努力してみると良いと思います。

 

<続く>