「品詞」というのは、主に以下の8つに分類されます。

1. 名詞
2. 代名詞
3. 動詞
4. 形容詞
5. 副詞
6. 前置詞
7. 接続詞
8. 間投詞

 

今日は「3. 動詞」を見てみましょう。

動詞は、当然「動き」を表す言葉ですね。

しかし、そんなにシンプルな話ではありません。

英語の動詞は、奥が深く、けっこう複雑です。

まず、英語では「存在」や「状態」を表す言葉も「動詞」によって表現されることがあります。

「go(行く)」「eat(食べる)」といった動詞は「動き」を表すと言えますね。これらはいかにも「動詞っぽい動詞」です。

一方、「be(いる、ある)」や「exist(存在する)」といった動詞は「存在」を表し、
「be(〜である)」や「have(持っている)」や「like(好んでいる)」といった動詞は「状態」を表すと言えます。

このように、英語には「動詞っぽくない動詞」もあるのです。

いずれの場合であっても、「動詞」という言葉は、文の結論を述べる部分、つまり「述部」として使われます。

 

述部となる動詞のことを「述語動詞」と言います。

「述部(あるいは述語動詞)」は文の中心であり、この部分をきちんと把握することが正しい英文を作る上でとても重要になってきます。

少し話がそれますが、「述部」としては、以下のものが考えられます。

1. 動詞の現在形のみ
2. 動詞の過去形のみ
3. 現在進行形(be動詞の現在形+動詞の現在分詞)
4. 過去進行形(be動詞の過去形+動詞の現在分詞)
5. 受動態の現在形(be動詞の現在形+動詞の過去分詞)
6. 受動態の過去形(be動詞の過去形+動詞の過去分詞)
7. 受動態の現在進行形(be動詞の現在形+being+動詞の過去分詞)
8. 受動態の過去進行形(be動詞の過去形+being+動詞の過去分詞)
9. 助動詞+動詞の原形
10. 現在完了(haveの現在形+動詞の過去分詞)
11. 過去完了(haveの過去形+動詞の過去分詞)
12. 現在完了進行形(haveの現在形+been+動詞の現在分詞)
13. 過去完了進行形(haveの過去形+been+動詞の現在分詞)
14. 助動詞+進行形(助動詞+be動詞の原形+動詞の現在分詞)
15. 助動詞+受動態(助動詞+be動詞の原形+動詞の過去分詞)
16. 助動詞+完了形(助動詞+haveの原形+動詞の過去分詞)
17. 受動態の現在完了(haveの現在形+been+動詞の過去分詞)
18. 受動態の過去完了(haveの過去形+been+動詞の過去分詞)
19. 助動詞+完了進行形(助動詞+haveの原形+been+動詞の現在分詞)
20. 助動詞+受動態の完了形(助動詞+haveの原形+been+動詞の過去分詞)

ふむ。。。

書き出してみると、けっこうありますね。
まだ他にもありそうですが、とりあえずこんなところにしておきましょう。

これら全てを把握できていて、さらに自在に英文を作ることができる人は、かなり英語力がある人と言えます。

英語初学者の方にとっては「途方もない…」と感じられるかもしれませんが、1つずつ、じっくり理解しながら英文を作る練習をしていくと良いでしょう。

 

さて、話が少し横にそれてしまいましたが、要するに「述部」を構成するのは「動詞」ということです。

動詞は以下の6つの形に変化します。

1. 原形(元々の形、変化の基本となる形)
2. 現在形(原形と同じ形、あるいは原形の語尾に「-s」や「-es」がついた形)(haveとbeは例外)
3. 過去形(原形の語尾に「-ed」や「-d」がついた形、あるいは不規則変化した形)
4. 現在分詞(原形の語尾に「-ing」がついた形)
5. 過去分詞(原形の語尾に「-ed」や「-d」がついた形、あるいは不規則変化した形)
6. 動名詞(原形の語尾に「-ing」がついた形)

この6つの変化の「名前」をまずはしっかりと覚え、さらにそれぞれが「どういう形なのか」を覚えてしまうと良いでしょう。

「名前と形」を覚え、それと同時にそれぞれの形の「働き」や「意味」を理解していくことをおすすめします。

 

さらに、動詞は主に「be動詞」と「一般動詞」に分かれます。

上述した「述部」のうち、「1. 動詞の現在形のみ」と「2. 動詞の過去形のみ」の2つのパターンにおいて、「be動詞」と「一般動詞」の区別をきちんとしておくことが、英語初学者の最初の課題と言えます。

 

以上、動詞についてザッと見てみましたが、いかがでしたでしょうか?

難しい?

そうです、動詞は難しいのです。

ですが、動詞の難しさを克服していかなければ、英語はできるようにはなりません。

1つずつ、ゆっくり、じっくりと学習を進めていくと良いでしょう。

 

さて、次回は「4. 形容詞」について見てみましょう。
どうぞお楽しみに!