「素直である」ということは、「人の話をそのまま受け止める」ということであったり、あるいは「自然の感覚のまま行う」ということだと言えます。
人が素直な状態になっている時には、逆に言えば、「自分で考える」ということをしていないとも言えます。
時々、「とても素直な人」がいます。
そういう人達は、素直なので、人としてはとても好感が持てて良いのですが、いざ「自分で考える」ということをしなくてはならない場面になると、なかなかそれが出来ずに苦しんでしまいます。
どのようなことであっても「程度」と「バランス」というものがとても重要です。
「自分で考える」ということを普段からやりつつ、必要に応じて「素直になる」というように自分を変化させることができるならば、とても良いと思います。
しかし、いつでも100%常に「素直である」という人は、「自分で考える」という練習を普段から一切しないことになり、とてもアンバランスです。
「素直である」ということの利点(好感が持てる、など)ばかりに目が行ってしまい、「素直であることは良いことだ」と決めつけてしまうのは危険です。
「素直である」ということは、「自分で考える」ということをしないということでもあるのです。
「素直である」ということと、「自分で考える」ということは、どちらも生きていく上でとても重要です。
逆に、「自分で考える」ということばかりに偏ってしまい、「素直である」という状態がまったくないという人もアンバランスと言えるでしょう。
もしも自分がどちらかに偏っているかもしれないと思ったならば、「自分で考える」と「素直である」の両方のバランスを取るように意識してみてはいかがでしょうか。
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