前回も説明したように、「前置詞」というのは、「名詞の前に置かれる言葉」であり、さらに「句を作る言葉」でもあります。

前置詞が先頭に立ち、「前置詞+名詞」というかたまりになったものを「句」と呼びます。

「in Japan」とか「on the table」とか、そういう言葉のかたまりを「句」と呼ぶわけですが、「前置詞が作った句」というものは、たいてい文の中で「修飾する」という働きをします。

易しい表現であれば、たいてい、前置詞が作った句は「時間」「場所」を表すことが多いです。

★「前置詞+名詞」の句が、「時間」を表す例
→ in the morning(朝に/午前中に)
→ at night(夜に)
→ in the afternoon(午後に)
→ for two days(2日間の間)
→ at seven(7時に)
→ by tomorrow(明日までに)
→ on Friday(金曜日に)
→ in April(4月に)
→ on May first(5月1日に)
→ from now(今から)

★「前置詞+名詞」の句が、「場所」を表す例
→ in Japan(日本で/日本国内で)
→ in this room(この部屋の中で)
→ on the table(テーブルの上に)
→ under the table(テーブルの下に)
→ by the window(窓の側に)
→ from France(フランスから)
→ to America(アメリカへ/アメリカまで)
→ around the table(テーブルのまわりに)
→ near the station(駅の近くに)
→ at the station(駅で/駅という地点で)

 

このように、「前置詞+名詞」という形となった「句」は、「時間」を表したり、「場所」を表したりします。

多くの場合は、「前置詞+名詞」の句は「名詞」や「動詞」を修飾するような働きをします。(稀に「形容詞」や「副詞」を修飾することもあります。)

つまり、「前置詞+名詞」の句は、「名詞を修飾する形容詞の働き」をしたり、「動詞や形容詞や副詞を修飾する副詞の働き」をすしたりする、ということなのですが、この話は少々ややこしいので、サッと流して頂いて結構です。

それよりも、「前置詞+名詞」の句が、「時間」や「場所」を表すような表現になることが多い、ということだけをしっかり覚えておいてくださいね。

 

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