「会う」は、英語では「meet」「see」という語で表現されます。
■「meet」
「meet」の基本的なイメージは「面と面がぴったりと合わさる」というものです。
両方の手のひらを開いてぴったりと合わせる、そんなイメージが「meet」という語なのです。
従って、人と人が、運命の流れの中で、時間と場所が合致して「出逢う」という場合や、時間と場所をあらかじめ決めておいて、「待ち合わせをして会う」という場合に「meet」が使われます。
ちなみに「面と面がぴったりと合わさる」というイメージから、「要求を満たす」などの意味でも「meet」が使われます。
■「see」
「see」の基本的なイメージは「頭の中で何かしらの映像を映し出す」というものです。
程よく「光」がある空間で、光が「モノ」に当たって反射し、それが人の「目」に届いた時、人は、頭の中でそれを「映像」にすることができます。
光りが不十分だったり、目を閉じたりしていれば、それができません。
また、一度頭の中で映像化されたものは、しばらく時間が経ってからでも、覚えてさえいれば、実際にそのものが目の前になかったとしても、頭の中で「映像化」することができます。
そうやって、人が目の前のモノを見ながら、あるいは記憶を呼び起こしながら、「頭の中で映像を映し出す」ことが「see」ということになります。
「see」が「会う」の意で使われるのは、通例「知っている人の顔を見かける」という場合です。
また、「久しぶりに元気な姿を見る」という場合も「see」が使われます。
しかし、「初めて会う」という場合には「see」は使われず、たいていは「meet」が使われます。
また知り合いであっても、「偶然、街中でばったりと会った」という場合には「meet」が使われます。
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