「寝る」は、英語では「go to bed」「sleep」「go to sleep」「fall asleep」などのように表現されます。

 

「go to bed」は、 文字通りに解釈すれば「眠る場所へ行く」の意となり、これが日本語での「寝る」の意となります。この場合の「bed」というのは、具体的な1つの「ベッド」を表しているのではなく、抽象的な意味として「眠る場所」を表しています。つまり、「布団に入る」「ベッドに入る」という意味なので、実際に「眠っている状態になる」という意味になるとは限りません。通例、日本人が「私は〜時に寝ます。」のように表現する際は、「私は〜時にベッドに入ります。」という意味となるため、「go to bed」という表現が使われます。

 

「sleep」は、「睡眠状態になり、その状態を継続する」という意味です。通常、自分の意志で始めることはできず、また一瞬で終わらせることもできないため、「~時に寝る」というような場合には「sleep」は使えません。上述したように、「~時に寝る」と言いたい場合は、通例「go to bed」が使われます。

 

「go to sleep」は、「go to bed」と似ていますが、意味は少し違っています。「go to sleep」を文字通りに解釈すれば、「睡眠状態に向かって行く」という意味なので、つまりは「目を閉じて、心を落ち着かせて、眠りに落ちるのをじっと待つ」ということを意味します。例えば、母親が子供のベッドのところで寝かしつける時など、「もう寝なさい。」の意で「Now, go to sleep.」などのように表現することがあります。子供は既にベッドに入っているのですから、ここで「Go to bed.」としてしまうと不自然な表現となります。

 

「fall asleep」は、「眠りに落ちる」という意味です。「asleep」というのは「眠っている」という状態を表す形容詞ですので、文字通り「眠っている状態に落ちる」ということになります。「fall asleep」は、通例、本人の意志とは無関係に「眠ってしまう」という場合に使われます。