「責任」は、英語では「responsibility」「fault」「blame」のように表現されます。

 

「responsibility」は、何かしらの問題が発生した場合に、対処したり、あるいはそのことで生じる損害について償いをしたりするような立場であること、という意味の言葉です。日本語の「責任」という言葉と最も近いのが「responsibility」という言葉だと言えます。「A is my responsibility.」と言えば、「Aは私の責任です。」という意味となり、何か問題が起こった場合には私がその責任を取ります、ということを表します。あるいは「I will take the responsibility for 〜.」と言えば、「私が〜の責任を取ります。」という意味になります。

 

「fault」は、既に発生した問題の「原因」となったものを指し、日本語では「落ち度」という言葉がイメージとしては近いと言えます。「It is my fault.」と言えば、「それ(が発生した原因)は、私の落ち度です。」ということになります。これを日本語では「それは私の責任です。」と言いますが、「fault」の意味は「責任」というよりは「落ち度」と言った方が近いでしょう。

 

「blame」は、既に発生した問題に対して「人を責めること」あるいは「人を非難すること」という意味の言葉です。「人を責めること」という意味なので、通常、「It is my blame.」のような言い方はしません。「I will take the blame for 〜.」のような表現で、「私が〜に対する非難を受けよう。」というように使われます。これまた「責任」という日本語の意味とは異なります。

 

「fault」や「blame」は、辞書には「責任」という意味であるかのような記載がありますが、「責任」という言葉がピッタリな英単語は「responsibility」であり、「fault」や「blame」は「責任」という意味で使うのは避けた方が良いでしょう。