「予約」は、英語では「reservation」「booking」「appointment」のように表現されます。
「reservation」は、元々「reserve」という動詞が派生して名詞化したものです。「reserve」という動詞は、主に「レストランのテーブル」や「ホテルの部屋」や「列車・飛行機などの座席」などに対して使われ、これらを「押さえておく」という意味で使われます。「押さえておく」ということは、「他の人に取られないようにしておく」ということになり、それがひいては「予約する」という意味となったということです。よって、「reservation」という名詞は「レストランのテーブル」や「ホテルの部屋」や「列車・飛行機などの座席」に対する「予約」という意味で使われます。ただし、「ホテルを予約する」や「レストランを予約する」というように、「施設をまるごと予約する」のではなく、あくまでも「テーブル」や「座席」を予約する、という場合に「reserve」や「reservation」という言葉が使われるという点に注意しましょう。
「booking」は、元々「book」という動詞が派生した名詞化したものです。「book」もまた、「reserve」と同じように「予約するという意味の言葉なのですが、「book」は「宿帳などに自分の名前を記帳する」という意味で「予約する」という場合に使われます。ホテルの部屋やレストランのテーブルなどには当然「数の制限」がありますので、「受付リスト」のようなもので管理されるのが普通です。そのリストに「名前を書く」ということが「book」であり、それがひいては「予約する」という意味となりました。
一般的な意味合いでは「reserve」と「book」(あるいは「reservation」と「booking」は)どちらも同じように使われますが、「予約でいっぱいです」という場合には、通常「fully booked」のように表現されます。これは「リストがいっぱいで、名前がもう書けません」という意味によるものだと想像されます。また、「reserve」や「reservation」は主に「アメリカ英語」で使われ、「book」や「booking」は主に「イギリス英語」で使われる、という傾向もあります。
「appointment」は、「reservation」や「booking」と異なり、「人と会う約束」という意味での「予約」を表す言葉です。「人と会う約束」なので、例えば、「医者」や「歯医者」や「美容師」などと会う約束という意味から、「病院・歯科医院・美容院など」での「次回の来院予約」という意味で使われます。「appointment」を使って「予約する」と言いたい場合には「make an appointment」となり、「予約があります」と言いたい場合には「have an appointment」のように表現されます。