「大きい」は、英語では「big」「large」という語で表現されます。また、「高い」は、英語では「tall」「high」という語で表現されます。

 

「big」は、「重さ・かさ」に重点を置いて「大きい」と述べる場合に使われ、「large」は、「サイズ・広さ」に重点を置いて「大きい」と述べる場合に使われます。

ただし、この違いの基準は絶対的なものではなく、英語圏ネイティブの中には、「big」が「主観的」であり、「large」が「客観的」である、と主張する人もいます。例えば、「洋服」や「靴」などのサイズでは「large」という言葉が使われることがありますが、これは1人の個人から見て「大きいか否か」ということではなく、世間一般からみて「大きいか否か」ということを表していると言えます。「large」というサイズのシャツであっても「too small for me(私には小さすぎる)」などと言えますし、逆に「small」というサイズのシャツであっても「too big for me(私には大きすぎる)」などと言えます。

 

「tall」は、「直立しているものが、縦方向に長い」の意を表します。人間や建物など、縦長のものが直立している際、地面から頂(いただき)まで視線を動かしていき、その距離が「長い」と感じさせるものは「tall」となります。これに対し、「high」は、「tall」と異なり、「あるものが存在している場所が地面から(空の方に向かって)離れている」ということを表す場合に使われる言葉です。

例えば、横の長さよりも縦の長さが高い「100階建て」のビルがあったしたら、そのビル自体を外から眺めてみれば、そのビルは「縦方向に長い」ので「tall」といえます。一方、そのビル全体を見るのではなく、そのビルの「100階のフロア」だけに着目した場合、そこは地面からの距離が離れているので、そのフロアは「high」と言えるのです。