「静かに」は、英語では「quietly」「silently」という語で表現されます。また、「静かな」は、英語では「quiet」「silent」という語で表現されます。

「静かに」は、主に「動詞」を修飾するので英文法では「副詞」に分類され、「静かな」は、主に「名詞」を修飾するので英文法では「形容詞」に分類されます。

まず、形容詞として機能する「quiet」と「silent」の違いについて説明します。

 

quiet」は、「うるさくない」や「耳障りではない」という意味で「静かな」ということを表す場合に使われます。多少音があったとしても、「静かだな」と感じられるならば「quiet」が使われます。

 

silent」は、基本的には「無音」の状態を表すことから、「静かな」という意味で使われます。

 

「quiet」と「silent」のどちらも「静かな」という日本語に対応しますが、「silent」の方が「全く音がない」ということを表すことができます。あるいは「他人に秘密を漏らさない」という意味で「keep silent」のような表現が使われることがあります。

つまり、「quiet」よりも、もっと静かなことを表す場合に「silent」が使われるのです。実際に「無音」ではなかった場合であっても、「無音と言えるほど静かな」ということを強調したい場合には「quiet」に変わって「silent」が使われることがあります。

 

quietly」と「silently」は、それぞれ「quiet」と「silent」が副詞になった言葉なので、両者の違いは「quiet」と「silent」の違いと同じであると考えて差し支えありません。