「たぶん」は、英語では「probably」「maybe」「perhaps」「possibly」「likely」という語で表現されます。

 

probably」は、日本語の「たぶん」に相当する語の中で最も「確率が高い」と思われる場合に使われます。多くの場合、「十中八九」の意、つまり「80~90%の確率」で「たぶん」と言う場合に使われますが、もう少し低い確率(70%ほど)の意味で使われることもあります。

 

maybe」は、通常「50%」程度の確率で使われます。誰かに何かを質問されて、「Maybe, maybe not.」と答えれば、「そうかもしれないし、そうではないかもしれない。」というように「半々の確率」や「五分五分」という意味となります。ただし、答える内容によって、「好ましい」と思われる事柄については「maybe」であっても50%よりも高いことを表すことがあったり、逆に「好ましくない」と思われる事柄については50%よりも低いことを表す場合があり、その場その場の状況によって異なります。

 

perhaps」は、通常、「50%よりも低い」と思われる事柄について使われます。「perhaps」は「たぶん」というよりも「ひょっとすると」や「ことによると」など、「そういう可能性がないこともない」というような意味合いとなります。「perhaps」は、「低い確率だけれども、そういうこともあり得るかもしれない」という意味で使われます。

 

possibly」は、「たぶん」という意味ではあまり使われません。「possibly」は「possible(可能な)」という形容詞が副詞になったものです。従って、「possibly」は「可能性としてはあり得るけれど」という意味となります。「possibly」を単純に「たぶん」という日本語に置き換えて使わないように注意しましょう。「This is possibly the best choice.(これは、可能性として、たぶん最も良い選択だ。)」のように使われることもありますが、多くの場合、助動詞の「can」と共に使われ、「How can we possibly know that?(一体どうやって私達がそんなことを知ることができるって言うんだ?)」のように「一体、可能なのか?」のような意味で使われます。

 

likely」は、「あり得そうな」という意味の「形容詞」として機能することが多いのですが、「たぶん」の意の「副詞」として機能することもあります。多くの場合、副詞の「likely」は、前に「most」を伴って「most likely」という形で使われ、この形で「probably」と同じ程度の確率で「たぶん」という意味になります。