日本人は英語が下手くそだ、と誰かが言いました。
それはアメリカ人? イギリス人?
そうかもしれません。
でも、実はひどいことに、「日本人自身」が自分たちに対してそう言うことが多いようです。
どうしてなんでしょう?
日本人のほとんどは、中学校で3年、高校で3年、合わせて「6年」は英語を勉強しています。
まあ、勉強しない人もいるかもしれませんが、他の教科に比べても授業時間数も多いはず。
そんなに勉強していて(勉強させられていて)、どうして英語が下手くそなんでしょうか?
原因は色々ありますが、その1つに「英文法の説明がおかしい」というものが挙げられます。
私(久末)は、デュープラー英語学院で使用している文法書を自分で書き上げました。
2004年に1冊目を書き上げ、2011年に2冊目を書きました。
2001年に開校した当初は、まだ自分の文法書がなかったので市販の文法書を使用していましたが、これがどうにも「わかりづらい」のです。
どうしてわかりづらいかと言うと、「説明がおかしい」部分が多々見受けられるからです。
「おかしい」というのは、つまりは「理屈に合っていない」のです。
文法というのは「文の法則」ということですね。
「法則」と言っておきながら、説明自体に「合理性」を欠いているものがたくさんあるのです。
合理性を欠いて説明しているものだから、合理的に考えて理解しようとする学生には「意味不明」となってしまうのです。
だから、「学校の英語が分からない」と思っている人は、案外「しっかりと合理的に考えることができるから分からない」のかもしれません。
例えば、「文型」のところで出てくる「S」「V」「O」「C」というものがあります。
「S」って何ですか?と日本人に尋ねると、たいてい「主語です」という答えが返ってきます。これはオーケー。
では「V」って何ですか?と尋ねると、ある人は「述語です」と答えるかもしれませんが、ある人は「動詞です」と答えます。
「V」は「述語」なのか、それとも「動詞」なのか、どちらでしょうか?
「Sは主語で、Vは動詞、というように習った」という人も少なくないはず。
でも、これっておかしくないですか?
「O」って何ですか?と聞くと「目的語です」と答える。
「C」って何ですか?と聞くと「補語です」と答える。
「主語」「目的語」「補語」のどれも、最後は「語」で統一されているのです。
なのに、「V」だけは「動詞」ですって???
1つだけ「語」ではなく「詞」で終わるのです。
そこに統一性が見られるでしょうか?
そこに合理性があると言えるでしょうか?
英文法という「法則」を教えようとする側が、そのことになんの疑問も持たないことが問題なのです。
というわけで、今年最初の「新テーマ」として、「ここが変だよ学校英語」というタイトルで、あれこれと学校英語を敵に回していこうと思います(笑)
次回は「述語」なのか「動詞」なのかについて書きます。
どうぞお楽しみに!
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