な~んか、ブログテーマが少ないな~、なんて思っていたら、このテーマのこと、すっかり忘れていました!(すみません)
というわけで、前回の内容はすっかり忘れたので、まずは前回までの記事を読んでみてください。
ここが変だよ学校英語(007):自動詞と他動詞
ここが変だよ学校英語(008):自動詞と他動詞(2)
ここが変だよ学校英語(009):自動詞と他動詞(3)
ここが変だよ学校英語(010):自動詞と他動詞(4)
さあ、お読みになりましたか?
お読みになりましたら、先へ進みましょう。
私も過去記事を読んでみました。
「sleep」という動詞は、自動詞と他動詞のどちらか?
というところで終わっていました。
多くの英語学習者は「sleepは寝るという意味だから、日本語と同じように自動詞だ」と想像することでしょう。
ところが、「sleep」は必ずしも「自動詞」というわけではありません。
もし近くに英和辞典があるなら、調べてみてください。
「ジーニアス英和辞典(第4版・大修館)」で「sleep」を調べると、「自動詞」に関する記載もありますが、その先の方に「他動詞」に関する記載もあります。
「自動詞」のところを見てみますと、まず最初に「眠る」という意味が書かれています。
ところが、「他動詞」を見てみますと、「<乗り物・テントなどが><人を>泊める」というように書かれています。
例文では、「This hotel sleeps 500 persons.」などとあります。
つまり、「この例文」のように、実際に文の中で「目的語を持っている場合のsleep」については「他動詞」というように解釈できるのです。
ところが、「sleep」自体は、自動詞でも他動詞でも「形は同じ」です。
日本語のように「眠る←→眠らせる」のように、形が変化するわけではありません。
英語の場合は、「動詞の形」では、自動詞か他動詞かの判別ができません。
ではどうすれば見分けられるかと言えば、英語の場合は「動詞を文の中に入れてみて、目的語を持っている文では他動詞、目的語を持っていない文では自動詞」というように判別することができます。
日本語では「単語の形」で判別するところを、英語では「文中での働き」で判別する、ということなのです。
英語の動詞は、たいていどの動詞も「自動詞にもなるし、他動詞にもなる」と言えるのです。
英語学習者が「この動詞は自動詞、この動詞は他動詞」と一生懸命覚えても、辞書を引いてみれば、「sleep」のように、その逆の用法が書かれていることがあるのです。
さあ、いかがでしょうか?
「自動詞と他動詞の区別」というものは、日本語と英語とでは全く異なるのです。
次回、この辺りをもう少し詳しくご説明しますね。
では、また!
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