日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。

それをご紹介していくシリーズの「019」番です。

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019:「ドリル」

回転しながら穴をあける機械のことを「ドリル」と言いますね。

あるいは、計算ドリルや漢字ドリルなど、繰り返し反復するような学習教材のことも「ドリル」と言います。

どちらの意味であっても、英語でも「drill」というスペルで書かれます。

これの発音は[dríl]となります

日本人が「ドリル」と発音する際、最初の「ド」のところが高音となり、後ろの「リル」は低めに発音されますね。

ところが、英語の場合は「ド」の部分は高くならず、アクセントもここには置かれません。

まず、最初の「d」を取り除いた「rill」という部分を発音してみましょう。

これはカタカナでは「リル」に当たるのですが、肝心なのは最初の「ri」の部分です。

「r」の発音は、「舌の両サイド」をうまく使って、ただし「舌先」はどこにも触れないようにしながら発音すると良いでしょう。

また喉からはこもった感じの音を出し、これらを総合して「リ」という感じにします。

「ri」の後ろの「L」の音は、今度は「r」の音とは違って、「舌の両サイド」はどこにも触れないように気をつけながら、「舌先」のみを口の中の天井の「やや膨らんだところ」のあたりにつけます。(「L」の発音についてはこちらをご参照ください。)

「舌先」のみをつけたまま、喉から「ウ~」というようなうなり声を出します。
この音は「こもった音」にしてはいけません。

こうして、「rill」の発音を正しくできれば、「drill」という単語の発音はほぼ完成したも同然です。

「ri」に強さとアクセントが置かれた「rill」という音の直前で、「d」の音を出します。

しかし「d」の文字に対して、日本語の「ド」という音をあててはいけません。

「d」の音は、「ド」と発音する時に舌先が触れるところに舌を当てて、喉を震わせることなく、ひそひそ声で発音するようにしながら、「ドゥ」っと空気をはじくような音のみで発音されます。

「ドゥ、ドゥ、ドゥ」というのを、ひそひそ声でやるような感じで練習すると良いでしょう。

そして、「d」の音がひそひそ声で出せたら、今度は「rill」の発音をします。

あくまでも「ri」の部分が主役であり、アクセントが一番強い部分となります。

日本語で「ド」にアクセントが置かれたように発音してしまいますと、まるで別の単語のように聞こえてしまう可能性があります。

「d」と「r」の連続音の部分は、慣れないと難しいかもしれませんが、これができるようになると、発音がグッと英語っぽくなるのですよ。

是非試して見てください!

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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

※ここでご紹介した発音は、デュープラー英語学院で毎月開催される「発音教室」で練習します。興味のある方はこちらをご確認下さい。→「発音教室&英会話」開催情報

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