日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズの「027」番です。
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027:「トランプ」
「トランプ」と言えば、手軽なゲームの定番ですね。
カタカナで書かれることから、これは元々「英語だろう」ということは察しがつくことと思います。
確かに「trump」という言葉が英語にはあります。
しかし「trump」という英単語は、日本語の「トランプ」の意味にはなりません。
英語の「trump」は、日本語にすると「切り札」となります。
「えっ、切り札ってなんだ?」
と思う人も多いと思います。
そこで辞書で調べてみると次のようにあります。
<切り札>
1. トランプで、最も強いと決められた札。
2. とっておきの、最も有力な手段。「~を出す」
「切り札」という言葉は、一般的には「2」の意味で使われることが多いと思います。
逆に「1」の意味で「切り札」という言葉が使われるのは、そういう言葉を使うゲームに限られてしまいます。
私の思いつく限り「切り札」という言葉を使うトランプのゲームは「ナポレオン」だけです。
「ナポレオン」というゲームはあまり有名ではなく、一部のゲーム好きにしか知られていないような印象です。
つまり「切り札」という言葉自体、日本人にはあまり馴染みがない言葉と言えるかもしれません。
ところが、「trump」という英単語は、日本人に比べれば、アメリカ人の間では割と一般的な言葉であるように思われます。
「ナポレオン」というゲームによく似たゲームで、もっとシンプルなゲームがアメリカにはあります。
それは「Euchre(ユーカー)」というゲームです。
ルールはここでは説明しきれませんのでまた別の機会にしますが、このゲームは、少なくとも私が留学していた「オハイオ州南東部」ではとても有名でした。
たいてい誰もが知っている、と言っても過言ではありません。
そして、この「Euchre」というゲームの中に「trump」という言葉が出てくるのですが、その意味は、日本語での「切り札」ということになるのです。
では、英語の「trump」という言葉が日本語では「トランプ」ではなく「切り札」という意味になってしまうのだとしたら、「トランプ」というのは英語ではどのように表現すれば良いのでしょうか?
日本語の「トランプ」というのは、英語では「playing card(s)」あるいは単に「card(s)」と表現されます。
なので、「トランプやろう!」と言いたい場合は、「Let’s play trump!」ではなく、「Let’s play cards!」のように表現するのが普通です。
あ~、「Euchre」とか「trump」とかいう言葉を思い出したら、急に「Euchre」をやりたくなりました。
でもこれは「4人」でやるゲームなので、なかなか難しいのですよね。
麻雀と一緒で、メンツがそろわないのです(笑)
誰か興味ある人、是非連絡ください!
「Euchre愛好会」でも作りますか?
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
※ここでご紹介した発音は、デュープラー英語学院で毎月開催される「発音教室」で練習します。興味のある方はこちらをご確認下さい。→「発音教室&英会話」開催情報
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