日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズの「028」番です。
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028:「ミサイル」
子どもの頃はガンダムとかのロボットアニメでおなじみだった「ミサイル」という言葉も、大人になって、すぐ隣国で「ミサイル」がどうしたこうしたとかいう話を聞くとぞっとしてしまいますね。
その「ミサイル」ですが、英語では「missile」というスペルで書かれます。
これは、日本語の「ミサイル」という発音のままではありません。
発音記号では[mísl]あるいは[mísail]となります。
カタカナで書くとしたなら、前者は「ミッスゥ」のようになり、後者は「ミッサイゥ」のようになります。
どちらも、最初の「ミ」のところにアクセントが置かれます。
日本語の「ミサイル」の場合は、最初の「ミ」のところは低く、その次の「サ」が高くなりますね。
この時点で既に英語の発音とはだいぶかけ離れた印象になってしまいます。
そして、語尾の「sl」の発音は、日本語では表記することがとても困難な発音と言えます。
そもそも、単語の最後に「L」の発音が来た場合、日本語の「ラ行」の音とは全然違って聞こえます。
「L」が単語の最後に来た場合の説明については、以前ご紹介した「ドリル」という言葉の時に書きました。(過去記事はこちら。)
舌先をつけたまま、喉から「ウ~」という音をならす、という感じが「L」の音なのです。
今回の場合は「L」の前に「s」の音がありますから、2つが合わさって「スゥ」のように聞こえることになります。
後者の[mísail]という発音場合も基本的に上記の前者の場合と同じです。
一見、日本語の「ミサイル」と同じように見えてしまいますが、前述した通り、まず「アクセント」が一番前の「ミ」の所に置かれるというところが違っており、さらに最後の「L」の発音も日本語の「ル」とは違って「ウ~」のような感じになる、という点で異なります。
前者の発音の場合、英語が全然できない人が聞くと「ミソ」に聞こえてしまうかもしれません(笑)
しかし、きちんと「s」と「l」の両方を発音しているのだ、ということを意識すると良いですよ。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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