日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。

それをご紹介していくシリーズの「040」番です。

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039:「リーマン・ショック」

2008年9月、アメリカの投資銀行だった「リーマン・ブラザーズ」が経営破綻したことによって生じた世界規模の金融危機のことを一般に「リーマン・ショック」と言いますね。

この衝撃は未だに世界のあちこちに爪痕を残しているようで、今も「リーマン・ショック」という言葉はよく耳にします。

ところがこの表現、英語だとこのまま必ず通じるというものではないようなのです。

「リーマン・ショック」という固有名詞化した言い方ではなく、別の表現が普通だとか。

まず、「リーマン」の部分は、英語では「Lehman」と書かれます。

「Lehman」の発音は、アメリカでは[léiːmən]という発音(カタカナだと「レイマン」に近い感じ)になることもあるようですが、世界的には[líːmən](カタカナだと「リーマン」に近い感じ)が一般的のようです。

ただ、問題なのは「リーマン」ではなく「ショック」の方です。

「ショック」という言葉を英語にすれば、当然「shock」ということになるのですが、実は、「Lehman Shock」という表現は、アメリカなどでは通じないこともあるようです。

代わりに「Lehman Crash」や「Lehman Crisis」という言い方をする場合もあるみたいですが、もっと別の言い方として「global financial crisis triggered by Lehman Brothers’ bankruptcy」などのような表現もあります。

まず発音として「Lehman」は、「L」から始まりますので、巻き舌でこもった感じの音にしてしまうと「R」と思われてしまうことに注意しましょう。

くっきりとした「L」の音、つまりは日本語のラ行をより鮮明にしたような音で「リー」と言えばたいていは通じます。

その上で、もしも「Lehman Shock」と言って相手が「What?」という感じで首をかしげたとしたら、上記の別の表現を使ってみると良いでしょう。

「リーマン」の発音の問題というよりも、「shock」という言葉の方に馴染みがないという可能性があるのです。

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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

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