日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。

それをご紹介していくシリーズです。
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139:「トリック」

 

手品のように「人をあざむくためのはかりごと」のことを「トリック」と言います。

これは、英語では少し違った発音になります。

場合によっては、日本語のように「トリック」と言っても通じない可能性があります。

さあ、今日も一緒に勉強しましょう!

 

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「トリック」は、英語では「trick」というスペルで書かれます。

これの発音記号は[trík]となります。

「ん? 別にトリックでいいんじゃない?」と思った人もいるかもしれませんが、日本語の「トリック」とは異なります。

まず、最初に「ト」という音を出してはいけません。

この単語は、「tr」という「2つの子音がつながった音」から始まります。

「tr」のうち、最初の「t」は、完全に「無声音」となります。

「トゥ」という音を、「喉の振動」を使わずに出すのです。

つまり、「舌先」をうまく使って、空気をはじき出すような音です。

「t」を無声音で上手く発音できたら、すかさず舌先を手前に丸め、すぐに「r」の音に入ります。

そして、この単語には「i」という母音が1つしかありませんから、当然、この単語のアクセントも「i」の部分に置かれます。

日本語の「トリック」という発音は、最初の「ト」が高く発音されるため、カタカナで「トリック」と発音すると「to」というスペルに聞こえてしまうのです。

しかし、実際は「i」の音にアクセントが置かれるため、単語の印象としては「tリィッk」という感じになるのです。

さいごの「ク」も無声音にすれば完璧です。

感覚的には、「r」から始まる「rick」という音の最初に、無声音の「t」をそっとつけるような感じです。

似ているようで、実際に発音してみるとその違いが意外に大きいことに気づくことでしょう。

是非、練習してみてくださいね。

 

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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

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