日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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180:「ボウリング」
ボウリングと言えば、ボールを転がしてピンを倒す競技のことですね。
これ、日本語では「ボーリング」というように、最初を「ボー」と伸ばして発音するのが普通ですが、それでは英語としては通じない可能性があります。
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「ボウリング」は、英語では「bowling」というスペルで書かれます。
これの発音記号は[bóuliŋ]となります。
カタカナで書くならば、やはり日本語のように「ボウリング」が近いと言えます。
しかし、日本人は「ボウリング」というカタカナを「ボーリング」と読みます。
しかも、音程としてはほぼ「平坦」なままとなります。
ところが、英語では、最初の「ボウ」のところは、きっちり「ボウ」と発音されます。
さらに、「ボウ」の「ボ」にアクセントが置かれるので、ここを高く、強く発音しなくてはなりません。
「ボウ」のところにきっちりアクセントを置いて発音することができたら、その次は「リ」の音です。
ここは「L」のスペルですから、日本語の「リ」よりもさらにクッキリと「リ」と発音しましょう。
この「リ」の部分をぼんやりと発音してしまうと、「R」の音のように認識されてしまうかもしれません。
はっきりと「リ」と発音したら、最後は「ング」ですが、「グ」の部分はあまりはっきり言わないようにしましょう。
なお、日本人が普通に発音する「ボーリング」という音で、「リ」のところをはっきりと発音しない場合には、「リ」の部分が「ri」というスペルとしてネイティブ達に認識される可能性があります。
そうすると、「bowling」ではなく、「boring」という別の言葉として受け取られてしまう可能性があるのです。
「boring」は「つまらない」とか「退屈な」という意味の形容詞で、これの発音記号は[bɔ́ːriŋ]です。
発音してみれば「bowling」と「boring」は明らかに違った音となるのですが、日本人がなんとなく「ボーリング」と発音してしまうと、どちらの意味で言ったのか、聞き手にはよくわからなくなります。
結果、競技の「ボウリング」という言葉として伝えたかったのに伝わらなかった、ということになりがちです。
是非、ご注意を。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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