日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
(これまでの記事一覧はこちら。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
192:「タイトル」
色々なところで使われる言葉、「タイトル」。
映画や本などの「題名」の意味であったり、選手権などの「試合」や「資格」の意味であったりします。
これ、英語では少し違った発音となりますので、カタカナのまま「タイトル」と発音しても通じない可能性があります。
<アメブロからの続きはここから>
「タイトル」は、英語では「title」というスペルで書かれます。
これの発音記号は[táitl]です。
カタカナで敢えて書くとしたなら「タイtl」という感じです。
最初の「タイ」は特に問題ありませんが、問題はそのうしろです。
日本語では「トル」となりますが、ここの発音記号は[tl]となっています。
ここは、前回の「バドミントン」の「トン」と同様の注意が必要です。
[t], [d], [l], [n]の4つの音は、それぞれ「舌先が上あごにつけて発音する」という共通点を持っています。
これらの音が連続する場合、例えば今回のように[tl]となったり、あるいは前回のように[tn]となるような場合には、「舌先」をずっとつけっぱなしのままで2つの音がつながります。
例えば[t]だけならば、[t]の発音が終わった時には舌先が上あごから離れます。
舌先が上あごから離れた時、「トゥッ」という空気の音が出るわけです。
ところが、[t]のうしろに[n]が来たり、あるいは[l]が来たりした場合には、[t]の時には舌先を話さず、そのまま[n]や[l]の発音をするのです。
そうすると、[tl]というのは、「トゥ〜」や「ウ〜」や「グゥ〜」のような感じの音となり、日本語の「トル」とはだいぶかけ離れた音となるのです。
これはカタカナで表記できる音ではありませんので、実際には「トゥ〜」でも「ウ〜」でも「グゥ〜」でもありません。
しかし、はっきりと「トル」とするのは完全に違っていますので、ネイティブ達が発音したものをよく聞いてみると良いでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
(これまでの記事一覧はこちら。)
本校では、1つ1つの「発音」を丁寧に指導しています。
キレイな発音を身につけたい人、あるいは発音の上達に苦しんでいる人は、どうぞお気軽にご相談ください。