日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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285:「ナチス」
かつてドイツに存在した「国家社会主義ドイツ労働者党」のことを一般に「ナチス」と呼びます。
「アドルフ・ヒトラー」という人物が率いていたということでも有名ですが、これは英語では少し違った発音となります。
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「ナチス」は、英語では「Nazis」というスペルで書かれます。
元々は「Nazi」という言葉ですが、「国家社会主義ドイツ労働者党」という意味では、通例「the」がついての複数形となり、「the Nazis」と表現されます。
「Nazi」の発音記号は[nάːtsi]となります。
これはカタカナで書くなら「ナーツィ」という感じです。
そして、「Nazi」の最後に「s」がついた場合、その「s」の部分は[z]という発音になります。
つまり、「Nazis」は「ナーツィズ」という感じになるわけです。
ところが、最後の[z]の発音は、日本人の耳には「ズ」というよりも「ス」と聞こえるかもしれません。
実は、単語の最後にくる[z]の発音は、多くの場合「無声音」となります。
「無声音」というのは、「声帯」を震わせずに出す音のことで、言うなれば内緒話の時の「ヒソヒソ声」のような感じの音です。
まずは、しっかり声帯を震わせて「ス」と「ズ」を交互に発音してみましょう。
すると、「ス」と「ズ」の違いがはっきり分かると思います。
ところが、今度は「ス」と「ズ」の両方とも、声帯を震わせずに無声音で交互に発音してみてください。
恐らく、両方とも無声音になると、「ス」と「ズ」の違いがほとんどなくなってしまうのが分かると思います。
単語の最後に[z]の音が来た場合には、たいてい無声音で「ズ」と発音されるので、日本人の耳には「ズ」ではなく「ス」に聞こえてしまうかもしれないのです。
というわけで、自分が発音する場合には「ズ」を無声音にして発音するように心懸けながら、「ナーツィズ」と発音すると良いでしょう。
是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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