日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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290:「コート」
冬に防寒用として着用する「コート」。
あるいは、テニスやバレーボールなどを行う長方形の区画を表す「コート」。
日本語ではどちらも「コート」と表現されますが、英語では、そのままカタカナで「コート」と言っても通じない可能性があります。
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まず、「衣類のコート」と「テニスのコート」では、同じ「コート」でも、英語でのスペルが異なります。
「衣類のコート」は、英語では「coat」というスペルとなります。
そして、「coat」の発音記号は[kóut]となり、これをカタカナで表記するならば「コウt」という感じになります。(最後の「t」は「トゥ」を無声音にした音です。)
一方、「テニスのコート」という場合の「コート」は、英語では「court」というスペルで書かれます。
これの発音記号は[kɔ́ːrt]となり、これをカタカナで表記するならば「コーt」という感じになります。
前者の「coat」には、[ou]という二重母音が含まれているので、「コー」と伸ばすのではなく、きちんと「ウ」の音が聞こえるように「コウt」と発音するようにしましょう。
一方、「court」の場合には、[ɔːr]という発音記号が含まれており、ここには「R」の発音が入っています。
従って、日本語のカタカナように真っ直ぐ「コー」と伸ばすというよりは、最初はこもらずに「コ」と発音し、その後は、こもった音に変えた「オ」を発音する、という感じで「R」の音を入れるようにしましょう。
日本語のカタカナのように「コート」と発音してしまうと、二重母音の[ou]として認識されず、さらに「Rの音」も認識されません。そうすると、「catch(つかまえる)」の過去形の「caught」(発音記号は[kɔ́ːt])」のように聞こえてしまい、意味が通じなくなってしまう可能性があります。
是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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