日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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292:「エチケット」
社交上の礼儀作法のことを一般に「エチケット」と言いますね。
これは、どのような場面で使われる言葉なのか、ということも含め、少々難しい言葉です。
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「エチケット」というのは、「etiquette」というスペルで書かれます。
これはフランス語から来た言葉のようです。
これの発音記号は[étikət]あるいは[étikèt]となります。
日本語のカタカナ発音との違いは、「チ」の部分を「ティ」と発音するという点と、最後の「ト」を「t」という無声音にするくらいで、他には大きな違いはありません。
この言葉に関して言えば、「発音」の問題というよりも、「どのような場面で使うべきか」という問題の方が重要です。
例えば、これと似た言葉で、日本語の「マナー」に対応する「manners」という言葉があります。
「etiquette」と「manners」の違いは、日本語での「マナー」と「エチケット」の違いとは少し違っています。
日本語では、「マナー」というのは、一般的な日常生活における常識的かつ良心的な行動のことであり、広い意味で使われます。
一方、日本語での「エチケット」は、日常生活の中のある場面において、「目の前の人に不快感を与えないようにする配慮と知識」のことを指します。
これに対し、英語での「manners」というのは、人の前で常識的な振る舞いをしたり、高齢者に対して優しく接したりするような、いわゆる「道徳的」な意味で使われ、小さな子供の頃から家庭や仲間から学んでいくものとされています。
ところが英語での「etiquette」は、社交的な場面での正しい作法のことを指し、きちんとした知識として学ばなくてはならないもの、とされています。
日本語では、テーブルマナーという言い方にある通り、食事の場面でどのナイフとフォークを使うべきかということは「マナー」と捉える傾向にありますが、こうした社交的な場面での正しい作法については英語では「etiquette」と呼ぶようです。
是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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