日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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306:「コンセント」
部屋の壁についている穴で、電化製品の電力を得るための差し込み口のことを「コンセント」といいますね。
これ、いかにも英語っぽい言葉ですが、実は和製英語だとご存じでしたか?
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「コンセント」は英語では「outlet」という言葉で表現されます。
「outlet」は、「out(外へ)」と「let(〜させる)」という2つの言葉から成り立っている言葉です。
つまり、「outlet」は本来は「外へ出させる」という意味の言葉なのです。
それが「電流を外へ出す部分」という意味から、「outlet」がコンセントの意味でも使われるようになりました。
「outlet」には、他に「感情などのはけ口」といった意味、あるいは「欠陥品や流行遅れの(世の中に出回りにくくなった)商品を売る店」といった意味もあります。
いずれの場合も、「中にとどまっているものを外に出す」という意味で「outlet」が使われるのです。
このため、「コンセント」の意味で「outlet」と言っても、他の意味に解釈されてしまう可能性があると感じられる場合には、「electric outlet」や「power outlet」や「wall outlet」のように、何らかの言葉を前に添えた方が良いでしょう。
「electric」と「power」はどちらも「電力の」という意味で、「wall」は「壁」という意味です。
また、イギリスでは「socket」という言葉がコンセントの意味で使われますが、こちらも誤解を避けるために「wall socket」という言い方になることがあります。
ちなみに、「コンセント」の音に当たる「consent」という言葉は、「同意」や「承諾」という意味となり、日本人が言う「コンセント」という意味にはなりませんのでご注意を。
是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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