日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。

それをご紹介していくシリーズです。
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329:「ビスケット」

「ビスケット」というのは焼き菓子の1つで、日本では「クッキー」と同類のものとされていますね。

これを英語で表現しようとした場合、日本語のカタカナでは通じないことがあるのですが、それは「発音」だけの問題ではなく、別のことが問題となっている場合もあります。

さあ、今日も一緒に勉強しましょう!

 

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「ビスケット」は、英語では「biscuit」というスペルで書かれます。

これの発音記号は[bískit]となります。

これを敢えてカタカナを使って表記するならば「ビsキッt」という感じになります。(「s」と「t」は、それぞれ「ス」と「トゥ」を無声音にしたような音です。

アクセントは最初の「ビ」のところに置かれますので、ここを高く、強く発音しなくてはなりません。

日本語の場合、「ビス」は低く入り、その後の「ケ」が高くなってから、再び「ット」で低くなるという音程になるのが一般的です。

よって、日本語のカタカナで「ビスケット」と発音すると、「ケ」が強調されてしまうため、それを聞いた英語圏ネイティブ達は「ん?」と一瞬迷ってしまうことでしょう。

しっかりアクセントの位置を適切に発音するように気をつけなくてはなりません。

 

ただ、「ビスケット」という言葉は、冒頭で述べたように、「発音」の問題だけで通じにくいということではありません。

実は、「アメリカ」と「イギリス」では、同じ「biscuit」という言葉であっても、それぞれが指しているものは別のものなのです。

まず、イギリスでは、「biscuit」というのは、「cookie(クッキー)」のような焼き菓子の総称として使われます。

全体的な呼び方として「biscuit」というものがあり、その中でも特に固く、サクサクしているものを「cookie」と呼ぶ、というのがイギリスでの常識のようです。

一方、アメリカで「biscuit」と言うと、それは日本人がイメージするビスケットのようなものではなく、むしろ「スコーン」というものに近いものがイメージされます。「スコーン」というのは、「焼き菓子」というよりは「パン」に近いものです。

アメリカでは、日本人やイギリス人が「ビスケット」だと認識しているものは全て「cookie」に分類されます。

是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

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