日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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344:「レコード」
私が子供だった頃、うちにも「レコード」がありました。
プレーヤーにレコードをセットし、針を置く瞬間が妙に緊張したものです。
今では復刻版としてちらほらレコードが出てきているようですね。
そんな「レコード」ですが、英語での発音は少々違っていますので注意が必要です。
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「レコード」は、英語では「record」というスペルで書かれます。
「record」は、「名詞」の場合の発音記号は[rékərd]です。
また、「record」には「記録する」という「動詞」としての意味もあるのですが、その場合の発音記号は[rikɔ́ːrd]です。
「名詞」の場合は、「レコーd」のようになり、
「動詞」の場合は、「リコーd」のようになります。
最初が「レ」なのか「リ」なのかの違いだけか?と思うかもしれませんが、もう1つ違いがあります。
それは「アクセントの位置」です。
名詞の場合は最初の「レ」にアクセントが置かれ、
動詞の場合は真ん中の「コ」にアクセントが置かれます。
というわけで、実際に声に出して言ってみると分かりますが、日本語の「レコード」というカタカナ発音は、上記の「名詞の場合」と「動詞の場合」がごちゃ混ぜになっているのです。
カタカナ発音での「レコード」は、最初の「レ」が低く、「コ」が高くなって、「ード」が低くなる、という、まるで「動詞」の「record」のような音程となっています。
しかし、最初の音が「リ」ではなく「レ」となっているので、何も知らない英語圏ネイティブが聞くと「ん?」と戸惑ってしまいそうです。
名詞として「レコード」と言いたいならば、最初の「レ」の部分を高く、強く発音するように気をつけましょう。
是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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