日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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389:「メドレー」
「2つ以上の曲を続けて(アレンジを加えながら)歌うこと」あるいは「スポーツ業種(主に水泳など)で、異なるスタイルの競技を混同しながら連続で行うこと」などを、一般に「メドレー」と言いますね。
この「メドレー」という言葉、当然「英語由来の言葉」ですが、カタカナのままではもしかしたら英語としては通じないかもしれません。
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「メドレー」は、英語では「medley」というスペルで書かれます。
「medley」の発音記号は[médli]です。
これを敢えてカタカナで表記するなら「メェ(d)リィ」のようになります。
まず、語尾は「レー」ではなく、「イ」の音、つまり「リィ」となります。
発音記号を見るだけだと、「レー」と「リィ」という語尾の違いだけかと思うかもしれませんが、実は、さらに厄介な部分があります。
それは、途中の[d]の音の部分です。
[d]の音は、言うなれば「ドゥ」という音に近いわけですが、その音を出す際には、「舌先」が「上顎」の前歯よりも少し手前(あるいは上)の辺りにつきますね。
そして、その辺りにつけた舌先を「はじきながら空気を吐き出す」と、「ドゥ」という音が出るのですが、この単語の場合、[d]のすぐ後ろに[l]の記号が来ています。
[l]は、言うなれば「ラ行」の音であり、これも[d]と同じようなところに舌先がついて発音されます。
つまり、[d]と[l]は、どちらも同じようなところに舌先をつけた状態から発音を始めることになるのですが、この2つが連続した場合、[d]の音の時に、「舌先をつけっぱなしにしたまま」で次の[l]につながる、という傾向が、主にアメリカ発音で見られます。
そうすると[d]の音は、もはや「ドゥ」という感じにはなりません。また、「空気が吐き出される音」も出ません。
[d]の部分は、舌先をつけっぱなしにした状態で、少し喉から「ゥ」と声が漏れるような感じになります。
そうすると、「medley」は、「メェ(d)リィ」という感じになるのですが、真ん中の「d」の部分は、「ドゥ」ではなく「ゥ」のような短い音となります。
文字で説明するのは難しいのですが、「d」のスペルの部文は、少なくとも、日本語の「ド」のような音にはなりません。
是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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