世界には色々な地名や国名があります。

しかし、英語での名称や発音が、日本人が日頃「カタカナ」で発音したものとはまるで違っている地域や国もたくさんあります。

そんな地名や国名をご紹介するコーナー。

一般教養として一緒に覚えていきましょう!

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017:「グアム」

「グアム」は太平洋、マリアナ諸島にある島です。

日本からだと、ほぼ南へ真っ直ぐ進んだところにあり、時差は日本時間に対して「プラス1時間」ほどです。

「グアム」というのは、日本語では「グァム」というように、「ア」が小さく表記されることもあります。

日本語での発音は、「グアム」とそのままカタカナで読むのが一般的と思いますが、その一方で、「ガム」のように発音する人もいます。

一昔前は「ガム」と発音する方が一般的だったようです。

「ガム」という発音の時には、「ア」を小さくして「グァム」と書いて区別していることもあるとか。

でも、個人的には「グァ」と書いて「ガ」と発音するには無理があるように思います。

だったら最初から「ガ」と書けばいいのに、と思ってしまいます。

というわけで、日本語では「書き方」と「発音の仕方」が統一されていないようです。

で、英語では、というと、ご存じ「Guam」というスペルです。

これの発音記号は、[gwάːm]となります。

敢えてカタカナで書くなら「gワーム」という感じでしょうか。

注意点としては、「w」の音が入ってくる、ということです。

「gu」の後ろに母音字(「a」「i」「u」」「e」「o」)が置かれると、たいてい「gu」の「u」の文字は「w」という音になります。

同じことが「qu」でも起こります。

「qu」の後ろに母音字が置かれると、その「qu」の「u」は「w」の音になるのです。

例えば、「question」「language」「quick」「penguin」などです。

もちろん、例外もあって、「guest」などは「gue」とありますが、これには「w」は入らず、「u」は黙字となり、発音されません。

まあとにかく、「Guam」の「u」の文字は、上記の一般法則に当てはまって「w」の音となるのです。

日本語の「ガム」という発音はこの際無視するとして、「グアム」という日本語の発音と英語の「Guam」の発音を比べてみると、だいぶ違います。

日本語で「グアム」という場合、たいてい、最初の「グ」が高く発音され、その後、「アム」は低く発音されます。

しかし英語では、「wa:」の発音の部分、つまりカタカナで言えば「ワー」の部分にアクセントが置かれ、音としてもここが一番高く発音されます。

そして英語では最初の「g」の音は、喉を軽く鳴らす程度で、日本語のようにクッキリと「グ」とは発音されません。

そうすると、単語全体の印象としては、英語では「ワー」という音が一番目立つので、一瞬、日本人には「グアム」とは認識できないかもしれません。

英語では、「ワー」という音の前に、軽く喉を鳴らして「g」という音があり、さらに「ワー」の後ろに「m」という、これまた軽く喉を鳴らすような音を出します。

ちなみに、単語の最後に置かれた「m」は、いったん、上下の唇をくっつけて、それを離す際に喉を軽く鳴らすようにして発音します。

というわけで、日本語の「グアム」はもとより、「ガム」のような発音になってしまったものも、英語の「Guam」の発音とは程遠い、ということなのです。

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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

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