前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、続きを書きます。
なんの話かというと、人が何かを身につけようとする時、「なるほどの数」が多い人ほど身につけるスピードが速く、さらに身につける深さも深くなる傾向がある、という話でした。
忘れてしまった人も多いと思うので、前回記事をまず読んでみてください。
(前回記事はこちら)
「なるほど」という言葉は、ビジネスの世界では「目上の人には使わない方が良い」などと言われたりします。
確かに、あまり深く考えていないような人が、こちらの話を軽く流すように「なるほど」と連発してくると、あまり心地良くは感じませんね。
でも実際に「言う」のと「思う」のとでは違います。
「なるほど」と思うことが日常的に少ない人は、まず「考えるということが少ないのでは?」と自分自身を振り返ってみると良いかもしれません。
「なるほどの数」を増やすには、まず「考える」ということが必要です。
「考える」というのは、「頭の中の1つの知識や情報」を「別の知識や情報」とつなげていくという作業です。
例えば、最初に「A」という知識があって、それが「B」につながり、さらに「B」から「C」につながっていく、ということを繰り返していくということです。
スタートからゴールまで、1つ1つの経由ポイントを辿ってつなげていく。
そういうことをしていくと、「A」からスタートして、最後には「Z」まで辿り着いた時に、「なるほど、だからAはZにつながるんだな」というように納得することができます。
「なるほど」という言葉は「納得した」ということであって、単なる1つの知識では決して出てこない言葉と言えます。
つまり、「考える」=「つなげる」ということであり、「つなげる」の先に「納得する」がやってくるということです。
そして、「納得する」という次元に到達することができた時、人はそこに「心地よさ」を感じるのだろうと思います。
自分が今やっていること。
自分がこれからやらねばならないこと。
これらを「義務」だとか「我慢」だとか、とにかく無理矢理自分の心をだましながらやるよりも、納得した上で「なるほど」と思ってやる方が精神的に健全です。(健全の場合が多いです。)
精神的に健全ならば、心に負担をかけることなく継続することができて、結果的に「身につくスピードが速い」「身につく深さが深い」というところにつながるのではないかとも思います。
では、「考える」ということが苦手な人はどうしたら良いでしょうか?
実は、私の教室にも「考える」ということが苦手な人がたくさんいます。
「考える」ことが苦手な人は、「つなげる」ことも苦手だったりするので、当然「納得する」ということも少なく、自分が今やっている英語の勉強もなかなか身につかなかったりします。
「考える」ことができる人には当たり前のことでも、それが苦手な人には当たり前ではありません。
「考える」が苦手な人は何をすべきなのか。
次回は、そのヒントになると思われることをご紹介します。
どうぞお楽しみに!
<つづく>
※記事をお楽しみ頂けましたら、以下のランキングにご協力をお願いします。
ポチッと押して頂ければ嬉しいです。(久末)