人は誰でもミスをします。

かくいう私も、御多分に洩れず、ミスをします。

でも、同じ仕事をしていてもミスが多い人もいれば、ミスが少ない人もいます。

これは「個人の能力差」と言ってしまえばそれまでですが、私は「ちょっとした意識」だけで大幅に改善できると思っています。

そもそもミスを犯してしまう原因とは、どんなものでしょうか?

1. 事を起こしている時に、自分の「確認」ができないくらいの「速いスピード」で処理しようとしている。

2. 事を起こした後で、「確認」をしていない。(あるいは、自分の処理が追いつかないほどの「速いスピード」で確認してしまっている。)

ミスのほとんどは、「確認不足」ということが原因であるように思います。

例えば、制限速度が時速50kmの道を車で走っていたとします。

時速50kmが制限速度なのだからと言って、誰でもかれでも時速50kmで走れば安全か、と言えばそうではありませんね。

時速50kmが安全なのではなく、そのドライバーにとって「確認できるスピード」が安全なスピードのはずです。

人によっては、時速60kmでも十分に確認ができるかもしれませんし、あるいは時速40kmでも十分に確認できないかもしれません。

肝心なのは、「その人自身にとって、十分に確認できるスピード」をその人自身が把握しておくということです。

自分が確認できるスピードを超えて作業すれば、当然「確認漏れ」が生じます。

「確認漏れ」があるところにこそ、「ミスの可能性」が大きく潜んでいるのです。

ミスが少ない人を観察していると、意外に「ゆっくり目」に仕事をしていることがあります。

端から見ると「ゆっくり」に見えるのですが、作業全体を通してみると、「完成までかかる時間は短い(=早い)」ということです。

「ミス」が多い人は、一見、作業そのものはスピーディーにやっているように見えることもありますが、結局はミスの「尻ぬぐい」をしなくてはならなかったり、「事後の確認」の回数が増えてしまったりして、本来終えられるはずの時間よりも長くかかってしまうのです。

そして、ミスの多い人ほど、常に落ち着いておらず、せわしなく動き続けてしまっているという傾向も見られます。

作業をするスピード、確認をするスピードは、「自分でコントロールできるはず」です。

自分でコントロールできるはずのことなのに、ついついスピードを出してしまい、十分な確認ができていない。

これが「ミス」を産んでしまう最大の原因だと思います。

自分で「ミス」が多いと思う人は、「こんなにゆっくりでいいのか?」と自問してしまうくらい、いつも以上に、ゆっくり、確実にやるように心懸けると良いかもしれませんね。

<おしまい>

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