前回に引き続き、「聞くだけでゼロからやり直せる英語講座」についてのお話です。
デュープラー英語学院では、この10年間、「教師が生徒に説明する」という形ではなく、「教師はなるべく教えず、生徒が自分で文法書を読んで理解したものを教師に説明する」という「生徒によるアウトプット重視」の授業をずっと行ってきました。
教師が文法を説明するのではなく、生徒が自分で文法書を読んでそれを説明する、というのは、言うのは易しいですが、実際にやろうとすると、生徒にとって大変なエネルギーが必要となり、かかるストレスも決して小さくありません。
しかし、「生徒によるアウトプット重視」は、生徒にとっては楽ではありませんが、その分確実に、そして深く、文法を理解していくことができます。
今回、「聞くだけでゼロからやり直せる英語講座」」というものを開催すると聞いて、今までのデュープラースタイルを知っている人にすれば、「えっ?デュープラーらしくないんじゃない?」と思われるかもしれません。
事実、私(久末)も、「生徒がインプットするだけ」の授業スタイルを設けることには、ずっと、少なからず抵抗があったのです。
しかし先月、新文法書「読んでつながる英文法」が完成した時、私は、この本をもっとたくさんの人に読んで欲しい、使って欲しい、と強く思うようになりました。
世の中には、本当に英語が苦手な人がたくさんいます。
外国語を学ぶということは、自分の国、自分の地域、自分の価値観、自分の常識、そして自分自身を、「外から客観的に眺める」という良い機会となります。
今まで当たり前に思っていたことが、ひとたび「外国語」を通じて眺めてみると、全く違ったものに見えることがあります。
この感覚は、少しでも外国に行ったことがある人なら感じることができるでしょう。
こういう感覚を、私はもっと多くの日本人が感じるべきだと思います。
そして、そういう機会は、英語などの外国語を学ぶことによって、誰でも平等に得ることが出来るのです。
ところが、「英語が苦手」という意識が先行してしまって、なかなか英語を勉強しようという気になれない人が本当にたくさんいます。
私は、自分が完成させた英文法書を使って、ストレスをなるべく軽減できるような「講座形式」で説明することによって、少しでも多くの人に「自分でも英語の勉強ができるかもしれない」という考えになって頂けるのではないか、と思い至りました。
もちろん、「聞くだけ」では、本当には深い理解とはならないかもしれません。
それでも、「英語」という言語(科目ではなく、言語)が、少しでも多くの人に「身近」に感じられれば良いと思っています。
本当に多くの人に、参加して欲しいです。
レベル0だけでも、英語学習に対する意識が、必ず変わります!
是非、この機会に、有効に利用して頂ければ幸いです。