周りに目が行かず、自分のことしか見えていない人。
そういう人は、少なからず周囲の人をイライラさせてしまいます。
しかし、「周りに目が行かない」という状況は誰にでもあります。
それは「弱っている時」です。
頭では良くないと知りながらも、自分勝手な言い方やふるまいをしてしまう。
それは、自分自身が「弱っている」という時なんだろうと思います。
病気やケガをした時など、どうしても「いつもよりワガママ」になってしまいます。
周囲の人をイライラさせたい、と心から望む人なんていないでしょう。
誰だって「人をイライラさせないようにしたい」と思うはず。
一方、人が少しでもミスをすると、もう許せない、イライラする!という人もいます。
しかし、そういう人もまた、人を許す「ゆとり」がない人なんだろうと思います。
ゆとりがない、ということは、その人自身も「弱っている」と言えます。
疲れている時、精神的に追い詰められている時、時間がない時、などなど。
「弱っている」からこそ、他人のちょっとしたミスを許すことができないのです。
な~んだ、どっちも同じ原因じゃない。
たいしたミスでもないのにイライラしている人が目の前にいたら「ああ、この人には許すことができないほどゆとりがないのだな、弱っているんだな」と思ってみると良いかも。
そして、「なるべく自分がミスをしないようにすれば、この人の負担も軽減されるだろうな」と考えていくと、周囲の空気も変わるかもしれません。
逆に、目の前の人がミスを連発して、つい自分がイライラしそうな時には、「ああ、この人はミスをしないように周囲に目を向けるゆとりがないんだな、弱っているんだな」と思って見ると良いかもしれません。
「相手も人間、弱っているんだ」と思うことで、自分の中のイライラも軽減するかもしれません。
今の世の中、「弱っていない人」の方が少ないように思います。
つまり誰だって「イライラさせる側」にもなり得るし、「イライラする側」にもなり得るということ。
「相手も弱っているのかもしれないな」と思う人が増えれば、世界にはもう少し柔らかい空気が漂うかもしれませんね。
<おしまい>
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