今日、私(久末)が事務局として携わっている国際会議の2日目が終了しました。

あと3日、国際会議は続き、さらに土曜日には市民向けのセミナーもあります。

毎回、国際会議の現場で思うことは、「世界の人々は、誰もが英語が得意なわけではない」ということです。

日本人の中には「日本人以外の外国人はみんな英語ができる」とか「日本人の英語力は世界でも最低だ」などと信じている人もいるかもしれませんが、それは事実ではありません。

当たり前ですが、外国人だって英語が苦手な人もいますし、日本人よりも英語ができない人だっているのです。

しかし、相手が話す英語を聞き返してしまう時、英語力に自信のない人ほど、「自分が聞き返してしまうのは、自分の方に聞き取る力がないからだ」と思いがちです。

ところが、もしかしたら、相手の伝える力が弱いから、こちらが聞き返してしまうのかもしれません。

時々、日本人と外国人の会話を見ていて、外国人が何かを英語で話し、それを聞いてる日本人が「え?え?」と何度も聞き返していることがあります。

そんな時、日本人の方がえらく恐縮してしまい、「Sorry, sorry.」と謝ったりしていることがあるのですが、端から見ていると、その外国人の英語の方がひどいこともあるのです。

ひどい英語を強気で話す外国人に対し、自分の方が恐縮して謝ってしまう日本人。

国際会議という場で仕事をしていると、「英語」は共通言語として便利だから使っているけれど。必ずしもみんながみんな英語が上手なわけではないのだ、ということがよくわかります。

世界を相手にしたコミュニケーションで必要なことは、果たして、英語力なのか、それとも何が何でも伝えようとする姿勢なのか、わからなくなることがあります。

たぶんどちらも大切なのでしょうが、多くの日本人英語学習者に欠けているのは、むしろ後者の方ではないか、という気がして仕方がありません。

<おしまい>

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