私(久末)は、昔から「展開図が大好き!」という変わり者です(笑)
展開図というのは、1枚の平面で描かれた図でありながら、それを切り取って折りたたんでいくと「立体のもの」が出来上がるというものです。
展開図を見るのも好きですし、展開図から立体になった姿を思い浮かべるのも好きですし、逆に立体のものから展開図を考えるのも好きです。
人の「嗜好(しこう)」というものは、他人にはなかなか理解されにくいものです。
私が展開図について思い出すのは、お菓子などが入った「箱」を分解する時です。
上の箱は、先日ある人から頂いたお菓子の箱です。
これを分解してみると…
こんな感じの厚紙(2枚)が折りたたまれていました!
私は、このような箱を作ってきた箱職人さん達を尊敬して止みません(笑)
特に、上の写真のように、箱の壁面に厚みを持たせるために取り入れられた「創意工夫」には、まいどまいど感心してしまい、「は〜」とため息まで出ます。
箱に限らず、どのようなものでも「知恵と工夫」を感じさせるものは、見ていて心地良くなります。
ほんの数ミリのズレをうまく利用し、箱がくずれないようにきちんと処理されていたり。
「本体」だけでなく、その本体にぴったり合うような「ふた」まで綺麗に仕上がっていたり。
たぶん、最初にこのような箱を設計した人は、何度も試作して、何度もやり直して、ようやく「満足のいく形」を生み出したのではないでしょうか。
そして、一度できあがったものに対して、「もっと工夫すれば、もっとよくなる」ということを決して諦めず、さらなる改良をめざし続けたに違いありません。
お菓子の箱を分解する時、私はそのような職人さん達の努力の結晶に触れられるような気がするのです。
私もまた、「英語教室」というものをデザインし、企画し、提供しようとする人間です。
常日頃から「より良い授業のスタイルはないだろうか」「より良いテキストを作れないものだろうか」と思案しています。
箱作りの職人さん達が「より良い箱」を追求したように、私もまた、「より良い教室」を追求し続けようと思うのです。
<おしまい>