英語を教えていると、「すぐにできるようになる人」「なかなかできるようにならない人」の違いが気になってきます。

私(久末)はもう15年近く、自分の教室で英語を教えてきました。

それ以前は、大学時代とサラリーマン時代合わせておよそ4年ほど英語を教えました。

通算、20年近く、人に英語を教えているうちに、「すぐにできるようになる人」には共通点があり、同様に「なかなかできるようにならない人」にも共通点があることに気づいたように思います。

私なりの主観ではありますが、英語学習者の皆さんのお役に立てるよう、少しずつここでご紹介したいと思います。

 

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まず、英語学習に限らず、どのようなことでも「すぐにできるようになる人」に共通しているのは「客観力の高さ」です。

「客観力」が高い人は、これが低い人に比べ、どんなことも比較的にすぐにできるようになる傾向があります。

では、「客観力」とは何でしょうか?

一般に、自分の目から見て、自然に、真っ先に捉えることのできる見方のことを「主観」と言います。

これに対し、自然に真っ先に見えるものをいったん脇において、「他の見方はないか?」と探った末に見つかる見方のことを「客観」と言います。

「主観」の見方は常に1つですが、「客観」の見方はたくさん、無数にあります。

「主観」は自分の目にリアルに映る「現実」ですが、「客観」は自分の頭の中で意図的に作り出す「虚構」とも言えます。

しかし「虚構」ではあっても、優れた思考力によって作り出された映像は、まるで「現実」のようなリアルさを持つこともあります。

思考によって、現実がどうであるかを想像しながら自分の頭の中にいくつもの映像を作り出すことを「客観」と呼ぶのです。

 

世の中には、客観力が高い人もいれば、低い人もいます。

ある事柄に対し、「主観」で捉えたものをそのまま鵜呑みしてしまい、それをトコトン信じて疑わないような人は「主観が強く、客観力が低い」と言えます。

逆に、「主観」で捉えた映像を自分自身で押さえ込み、「他の見方がないか?」と自問しながら探し求める人は「客観力が高い」と言えます。

英語など、何かの学習を進めていく上で、「客観的な見方」というものは大いなる力になります。

私のこれまでの指導経験から感じることは、「すぐにできるようになる人」ほど客観力が高く、「なかなかできるようにならない人」ほど客観力が低い、ということです。

客観力を高めることができれば、「努力」が「成長」という形で戻って来ます。

逆に、「客観力」を伴わない努力は、なかなか「成長」にはつながりません。

努力してもうまく行かなかったり、なかなかできるようにならないのだとしたならば、もしかしたら「客観力」というものが少々不足しているのかもしれません。

 

<続く>