英語を教えていると、生徒によって「これは苦手だ」と感じるポイントが異なることに気づきます。

ある生徒は「f」の発音が苦手だったり、またある生徒は「ei」の二重母音が苦手だったり。

はたまた別の生徒は「文法項目」を理解して説明するのが苦手だったり、あるいは「スペル」を覚えるのが苦手だったり。

人それぞれ「苦手なポイント」は異なります。

しかし、「苦手なポイント」があるということは、私(久末)に言わせれば、とても「ラッキー」なことなのです。

それはどういうことか言うと…

 

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私にもかつて、とても苦手なことがありました。

それは「車の運転」です(笑)

22歳の時、私は免許を取りに教習所に通い始ました。

そして、生まれて初めて運転席に座った日、私はとてつもない「挫折」を味わいました。

何度やっても、マニュアルの「1速」から車を発進させることができなかったのです。

他の友人達からも「そんな下手くそなヤツは聞いたことがない」と言われました。

私は、悔しくて、情けなくて、本当にイヤになりました。

そこから3ヵ月ほど、私は教習所に行かなくなってしまったのです。

ところが、3ヵ月後に再び教習所に行った時、ようやく私の「何」がいけなかったのかが分かりました。

簡単に言えば、左足のクラッチの感覚がズレていたのです。

そのことを理解した途端、私はスムーズに車を発進させることができるようになりました。

それからは順調に実習が進み、私は無事に期限内に教習所を卒業することができました。

その後、私はせっかく覚えた車の運転技術を忘れたくなかったので、「マニュアル」の車をわざわざ購入し、日々の生活の中で練習を続けました。

 

それから15年ほど立った頃、私は「普通自動車二種免許」を取得しました。

これは「営業運転」をしても良いという運転免許です。

なので私は「タクシーの運転手」になることができるのです!

あれほど運転が下手くそだった男が、今では「プロドライバー」になれるほどの腕前を身につけたのです。

たぶん、最初の時に、あれほど苦労していなかったら、きっとその後にあれほど練習をしなかっただろうと思います。

「最初に苦手なこと」は、苦手だからこそ、「練習」をたくさんすることにつながります。

最初にわりとできてしまったことは、おそらく、そこまではたくさん練習したりしないでしょう。

最初に苦手なことでも、たくさん練習して繰り返していけば、その分だけ自分自身の身体に定着します。

つまり、最初に「苦手だ」と感じたことは、実は、後になって「すごく得意!」に変わる可能性があるのです。

逆に、最初に「苦手ではない」と感じたことは、実は、後になっても「得意」にはならず、いつまでも「なんとなくできる」というレベルで終わってしまう可能性が高いということです。

最初に「苦手」だと感じることがもし見つかったならば、それは、「得意になる可能性があるもの」を見つけたのと同じことです。

「苦手なこと」が目の前にあって苦しんでいる人は、是非、そのことから逃げ出さずに、正面からぶつかってみてください。

恐らく、そのことに対する「理解」が不十分なままでは、練習しても上手くならないかもしれませんが、「理解」さえ獲得できれば、きっと練習するにつれて上達します。

なので、まずやるべきは、「なぜうまくいかないのか?」の原因を理解することです。

「理解を持って、練習を繰り返す。」

そうすれば、きっと苦手が苦手ではなくなります。

是非、諦めないで意識してみてください!