5月に入り、すっかり暖かい季節になりましたね。

英検を受験する人にとっては、6月4日の本番まであと約1ヵ月となりました。

以前もお伝えしましたが、今回の英検から、「3級」と「準2級」でもライティングの問題が採用されます。(過去記事はこちら。)

英検のライティングテストには、どの級にも共通した部分があるようです。

 

<アメブロからの続きはここから>

 

まず、「あるお題」が出され、それについてどう思うか意見を述べよ、というのが全ての級に共通しています。

例えば、「学生たちはクラブ活動をすべきだ。」というお題があったとしたら、それについて「賛成」あるいは「反対」のどちらかの意見を述べるということです。

さらには、1級をのぞいて、「準1級」「2級」「準2級」「3級」のどれも、「賛成」あるいは「反対」とした理由を「2つ」挙げなくてはなりません。(1級では3つの理由が要求されます。)

そして、採点は「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つの項目で評価されます。

・内容 :課題で求められている内容が含まれているか
・構成 :英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか
・語彙 :課題に相応しい語彙を正しく使えているか
・文法 :文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

それぞれ「4点」の基礎点があり、合計で「16点満点」となります。

これを基礎点とし、各級によって最終のスコアに換算されます。

このうち、「内容」というのは、すなわち「ストーリーの組み立て」となります。

お題に「賛成」ならば賛成の理由を2つ考え、「反対」なら反対でその理由を2つ考えます。

ストーリーの組み立てがよほど不自然でなければ、4点はもらえるはずです。

これは「英語力」というよりは、「話をまとめる力」と言えますが、英検の場合は出題のパターンがたいてい決まっていますので、練習問題をたくさんやれば良いと思います。

続いて「構成」ですが、これも「パターン」を覚えてしまえば4点は確実です。

問題なのは「語彙」と「文法」です。

これは純粋に「英文を作る力」が問われる部分です。

語彙に関して言えば、英単語を見て、その日本語が分かる、という程度では不十分です。

自分の知っている単語を使って、実際に英文を作るというトレーニングが必要となります。

文法も同様で、英文が書かれていて、そこで使われている文法を解釈できるということでは不十分と言えます。

文法項目を使って、実際に自分で英文を作ってみる、ということを練習しなくてはなりません。

つまり、単語も文法も、実際に英文を作るというアウトプットのトレーニングが必要なのです。

 

英文を作るという行為は、英検のライティングテスト対策として役に立つだけではありません。

実際に外国人とコミュニケーションを取る際には、「英文を作る」という行為がどうしても必要になります。

「英語ができる」というのは「英文を作ることができる」ということを意味します。

なので、英検対策のためだけではなく、実際に使える英語力を養う意味でも、英文を作るというトレーニングはとても役に立ちます。

 

少し話しはずれましたが、英検のライティング対策としては、「内容(=話をまとめる)」と「語彙&文法(=英文をつくる)」の2つをそれぞれ練習していけば良いということになります。

あとは、「構成」のパターンを覚えてしまい、それに「内容」と「語彙&文法」を乗せていけば良いのです。

まあ、言うは易く行うは難し、ではありますが、まだ1ヵ月ありますから、今からでも間に合いますよ!

受験される方は、頑張ってくださいね。

 


 

本校では、英検のライティング対策のレッスンも行っております。

英作文に不安のある方は、是非一度本校までご相談ください。