「品詞」というのは、主に以下の8つに分類されます。

1. 名詞
2. 代名詞
3. 動詞
4. 形容詞
5. 副詞
6. 前置詞
7. 接続詞
8. 間投詞

 

今日は「4. 形容詞」を見てみましょう。

形容詞という言葉は、英語では主に「名詞を修飾する言葉」と言えます。

文中の形容詞が名詞を修飾しないこともありますが、まあ、分かりやすく言えば、「名詞を修飾している言葉は形容詞である」ということです。

「修飾する」ということがきちんと理解できていない人もいるかもしれませんので、まずは「修飾する」ということの意味について日本語の例を見ながら説明します。

例えば、「私は本を買った。」という文があったとします。

この文の中に「本」という名詞がありますね。

「本」というものは世の中に数え切れないほどたくさんあるわけですが、ここに、「高い」という言葉を付け加えたとしましょう。

すると「私は高い本を買った。」となります。

「高い」という言葉は、数多く存在する本を「高い本」と「高くない本」に分割し、そのうちの「高い本」の方に範囲を絞り込むような働きをしていると言えます。

「高い」という言葉がなければ、この文を受け取った人の頭の中では、買った本がどんなものなのかに関する「制約」がなく、どんな本でも自由に想像して良いということになります。

しかし「高い」という言葉がついたことで、この文を受け取った人の頭の中では「高くない本」は除外され、「高い本」の範囲の中からイメージしなくてはならなくなりました。

このように、「名詞を修飾する」ということは、つまり、「名詞の意味的な範囲を絞り込む」ということになります。

日本語の文法と違い、英語の文法では「名詞を修飾する」という働きをしている言葉はすべて「形容詞」となります。

例えば「飛んでいる鳥」の「飛んでいる」や「凍った池」の「凍った」などのように、「動詞」から派生した意味の言葉であっても、英文法では名詞を修飾していれば「形容詞」となるのです。

英文を読みながら、「名詞を修飾している」と思われる言葉を見つけたら、それは「形容詞」だと判断するようにしましょう。

 

さて、次回は「5. 副詞」について見てみましょう。
どうぞお楽しみに!