「品詞」というのは、主に以下の8つに分類されます。
1. 名詞
2. 代名詞
3. 動詞
4. 形容詞
5. 副詞
6. 前置詞
7. 接続詞
8. 間投詞
「前置詞」という言葉は、その名の通り、「前に置かれる言葉」と言えます。
前置詞となる言葉は、例えば、「in」「on」「to」「at」「from」「with」「of」「by」「for」のような短い言葉です。おそらく、英語学習者ならば誰でも見たことがある言葉だろうと思います。
これらは「名詞」の前に置かれる、という共通の働きを持ちます。
・in Japan
・on the table
・to school
・at the station
・from Australia
・with my friends
・of my family
・by taxi
・for your son
このような感じで、「名詞の前」に「前置詞」が置かれると、2つ以上の語が1つのかたまりとなり、そのかたまりで1つの意味を表すようになります。
このような複数語で1つの意味を表すようなかたまりのことを「句」と言います。
つまり、前置詞という言葉は、「名詞の前に置かれ、句を作る言葉」ということになります。
さて、今度は「前置詞」ではなく「前置詞が作り出した句」について見てみましょう。
「前置詞が作り出した句」は、文の中で「修飾部分」として機能します。
例えば、「in Japan」という句ならば、次のような使い方が可能です。
■ She lives in Japan .「彼女は日本に住んでいる。」
この文の「in Japan」は、日本語訳の「日本に」の部分に当たります。
そして、「日本に」という言葉は、「lives(住んでいる)」という動詞を修飾していることになります。
そうすると、「in Japan」という句は、この文では「副詞」として機能していることになります。
「副詞」については、前回、前々回で説明しましたね。
「動詞」や「形容詞」や「副詞」を修飾する言葉のことを「副詞」と言います。
「in Japan」の場合は、「in」は「前置詞」であり、「Japan」は「名詞」です。
どちらも副詞ではないのですが、「前置詞+名詞」というかたまりになった時、そのかたまり(=句)は「副詞」として機能するのです。
句のかたまりで副詞の働きをするもののことを「副詞句」と言います。
さらに、前置詞が作り出した句は、「形容詞」として機能し、「名詞を修飾する」こともあります。
■ The book on the table is mine.「そのテーブルの上の本は私のものです。」
この文の「on the table」の部分は、日本語訳の「そのテーブルの上の」の部分に当たります。
そして、この部分は「book(本)」という名詞を修飾していると言えます。
「名詞を修飾している」ということならば、この「on the table」という句は「形容詞」として機能している、ということになるのです。
さて、前置詞についてまとめましょう。
まず、「前置詞」という言葉は、「名詞の前に置かれ、句を作る」という働きをします。
そして、「前置詞が作り出した句」というものは、「名詞」を修飾して「形容詞句」となったり、ありは「動詞や形容詞や副詞」を修飾して「副詞句」となったりします。
さて、次回は「7. 接続詞」について見てみましょう。
どうぞお楽しみに!