英文法を理解していく上で必要なことは「日本語の理解力」と「日本語の表現力」というものです。

英文法の解説は、当然「日本語」で書かれているわけですから、これを理解していく「日本語の読解力」が必要です。

そして、「読解力」だけでなく、「表現力」も必要です。

自分が一度理解したはずの英文法の項目を、「自分の言葉で表現し直す」ということができれば、その理解は本当に自分のものになったと言えます。

しかし、「理解したけれど、自分の言葉で人に説明することがうまくできない」としたならば、その理解が本当に自分のものになったとは言えません。

「説明することができる(表現することができる)」ならば、そのことを「理解した」という証明になります。

なぜなら、「理解していないことは説明できない」からです。

英文法というものを真に理解していくためには、「理解しようとするだけ」でなく、「人に説明できるようにする」ということを実践すると良いのです。

「理解」の後で、「人に説明する」ということをしてみると、実は「理解が不十分だった」ということに気づくことがあります。

そして、「理解が不十分だった」という認識を持ってから、もう一度、説明が書かれた文章を読んでみるのです。

そうすると、「理解が不十分だった」という部分について、改めて認識し直すことができます。

そうやって、「読んで理解する」の後に「人に説明する」ということを「交互に繰り返す」ということをしていくと、「真に理解する」というステージまでより早く到達することができます。

「読んで理解する」には「日本語の読解力」が必要ですし、「人に説明する」には「日本語の表現力」が必要です。

「日本語の読解力」や「日本語の表現力」というものが乏しい人は、「理解するのに苦労する」だけでなく、「人に説明するのに苦労する」ということになります。

「読解力と表現力」を使い、英文法を「理解して説明する」ということを繰り返していけば、英文法というものを自分のものにしていくことができるようになる、というわけです。