例えば、次のようなものです。

・全体の検査数はどれくらい?
・新規感染者のうち、「発症者数」はどれくらい?(感染者と発症者は別)
・新規感染者のうち、「入院した人」と「ホテルに隔離された人」と「自宅療養の人」の割合は?
・新規感染者のうち、症状もなく、濃厚接触者でもなく、感染の可能性が低い人の中で「自費」でPCR検査した人はどれくらいいて、そういう人達の感染率はどれくらい?

私は感染症の専門家でもなんでもありませんが、単に「新規感染者の数」だけを見ても、全体像がなかなか見えてこないなぁ、という気がしています。

その一方で、「コロナウィルスは恐るるに足らず」といったコメントが時々聞こえてきますが、それについては「まだまだ分からない部分があるのに、どうしてそこまで言い切れるの?」と疑問符がつきます。

コロナウィルス自身の毒性が仮にそれほど強くなかったとしても、それに対抗しようとする体内の免疫システムが、身体の健康な部分にまで攻撃をしてしまう、という話は本当に怖い話です。

 

それから、「感染予防」に関する呼びかけについても、「密を避ける」「マスクをつける」「手洗いをする」ということの他に「肝心なこと」があるのではないか、と思ってしまいます。

「肝心なこと」というのは、「自分の手で、自分の顔を触らない」という意識を持つことです。

「密を避けました、手洗いもしました」と言っていても、密でないところにもコロナウィルスが潜んでいる可能性はありますし、手洗いしたすぐ後に自分の手にコロナウィルスが付着する可能性だって大いにあります。

だから「手で何かに触ったら、ウィルスが付着したことを疑って、手を洗うか消毒するまでは、絶対に顔を触らないようにする!」ということが肝心なのではないでしょうか。

結局のところ、ウィルスの感染経路は「鼻」「口」「目」のどれかなのでしょうから、そこを断ち切るためには「自分の手」をどうにかしなくてはなりません。

「Don’t touch your face.」

これが難しいことであるということはよく分かりますが、これを意識するのとしないのとでは全然違うはず。

私自身は今年の2月頃からずっとこのことを意識してきましたが、メディアなどがこのことを声高に言っているのをほとんど聞いたことがないように感じます。

新規感染者数が増えている今こそ、「自分の手で、自分の顔を触らないようにする」ということをもっと意識すべきだろうと思います。