先日、「サイゼリヤ」が提案した「食事中に飛沫が飛ばないようにするためのマスク」をこのブログでもご紹介しました。
これは面白い、と思い、私は実際にこれを作ってみました。
普通のマスクに紙ナプキンを上から引っかけ、顔の下半分を隠すように垂らすだけ、というとてもシンプルな構造です。
そして、これを装着し、実際に「食事」もしてみました。
まず、見た目はとてもヘンテコなので、それだけでも笑ってしまうのですが、それはともかく、実際にこれを装着したまま食事をするとなると、意外と大変でした。
箸で食べ物をつかみ、口へ運ぼうとするのですが、食べ物をつかんだ箸先を「紙ナプキンの下」からぐるっと回り込むようにして口に持って行かなくてはなりません。
そうすると、箸先が紙ナプキンの内側に隠れ、「視界」から消えてしまいます。
視界に入っていない箸先を、自分の感覚のみで「手探り」のような感じで食べ物を口に運ぶのです。
まるで目をつぶって食事をしているかのような感じで、なかなか大変です。
コップで飲み物を飲むのはまだ良いのですが、箸で何かを食べるとなると、スムーズにはいきません。
せっかくのアイデアですが、これで食事をするのは、結構大変で、食べ物をゆっくり味わうというレベルにまで慣れるのは苦労しそうです。
しかも、これは同じテーブルで食事をしている「全員」がやるならば、飛沫対策にはなるかもしれませんが、仮に1人でもこのマスクを装着していなければ、飛沫が「食べ物」にかかる可能性があり、感染対策の効果は薄くなります。
そこで思ったのは、マスクをせずに会話をする時には、せめて「手で口元を隠す」ということをやるだけでも違ってくるのではないか、ということです。
つまり、食事中はマスクを外しますが、食事中、ずっとしゃべりっぱなしという人も珍しいでしょう。
「自分が話すとき」になったら、自分の手で口元を隠す、ということをやれば、少なくとも自分の飛沫が正面にいる相手にかかったり、あるいは卓上の食べ物にかかったりするのを軽減することができそうです。
「手で口元を隠しながらしゃべる」という方法は、食事以外のところでも、マスクがなくてどうしようもない時には役に立つかもしれません。
引き続き、食事中の飛沫対策については考え続けてみようと思います。
<おしまい>