そもそも「インボイス番号」も正しい表現ではなく、正確には「適格請求書発行事業者の登録番号」というらしいです。

真ん中に「の」を入れたのは、国税庁のウェブサイトを見ても、「の」を除いた「適格請求書発行事業者登録番号」という表現が見つからなかったからです。(2024年2月27日現在)

「適格請求書発行事業者」という言葉は見つかりました。
「適格請求書発行事業者登録」という言葉も見つかりました。
https://www.invoice-kohyo.nta.go.jp/

しかし、
「適格請求書発行事業者登録番号」という言葉は見つかりませんでした。

国際会議の事務局という仕事をしている関係で、私はどうしても「国がこの番号をどう表現しているのか」を知る必要があり、国税庁に電話で聞いてみることにしました。

あちこちに電話をかけ、ようやく該当する部署が判明し、そこに電話すると、電話に出た担当者は「インボイス番号はRegistration Number」と言います、と答えました。

なに?
それはダメだ。

「Registration Number」は、日本語に訳せば「登録番号」としか表現されていないことになります。

これでは「何の登録番号なのかが分からない」ということになり、世界には全く通じません。

そこで私は「それはダメです。意味が通じません。もっと正しい表現を教えてください。」とねばりました。

担当者は困った様子だったが、「お待ちください」と言い、そこから、数分は待たされたでしょうか、ようやく返答が来たのは以下の通りです。

「まず、適格請求書発行事業者という言葉の英語はQualified Invoice Issuerと言います。また、登録番号はRegistration Numberと言います。」

そうでしたか。
そうであるなら、そのことをウェブサイトに書いておいてくださいよ。

まとめると、「適格請求書事業者の登録番号」を英語に訳し、「Qualified Invoice Issuer Registration Number」とすれば良い、ということです。ふむ、英語としてもこれで通じますね。

それにしても、いくらインボイス制度が始まってまだ1年が経っていないとは言え、こうした「英語での表記」というものをきちんと定め、ウェブ上ですぐに検索できるようにしておいてほしいものです。

いつぞや、「不課税」の英語表現の時もそうでした。
あの時も電話で問い合わせ、ものすごく苦労しました。やれやれ。