まず、最も大切なことは、「お手本の音をよく聴く」ということです。

当たり前と言えば当たり前ですが、このことがとても重要です。

英語の発音ということであれば、「お手本となる音」がなくてはなりません。

お手本となる音を出してくれるのがCDなどの「音声メディア」であっても、英語教師などの「生身の人間」であっても、何でも構いません。

「お手本となる音」を適切に、かつ、何度も繰り返し聴かせてくれるような状況がまず必要です。

そして、「お手本となる音」を何度も繰り返し聴いたら、今度は、いきなりそれを「マネ」して発音してみても良いですが、その前に、一度「自分の頭の中で正しい音を作り出す」ということをやってみると良いでしょう。

私の教室で、発音を練習していてもなかなか上達しない人を観察してみると、どうやら、「自分の頭の中で正しい音を作り出す」ということをせず、ただひたすらに「音を出す」ということを繰り返そうとしている人がいます。(一人ではなく、そういう生徒がたくさんいます。)

上手な発音を身につけていくためには、「お手本となる音」と全く同じ音を「自分の頭の中で再生する」ということができなくてはなりません。

お手本と全く同じ音を「自分の頭の中で再生する」ということが出来たら、今度はその頭の中の音を「基準」にしながら、丁寧に、同じ音になるように「実際に声に出して」発音してみると良いでしょう。

「お手本と同じ音」を頭の中で再生することができなければ、実際に声に出して発音した時に、かなりの確率で「違った音」になります。

お手本と同じ音が出せないということで困っている人は、音を出す前に、「自分の頭の中で正しい音を作り出す」ということを是非やってみましょう。